tensta

スウェーデン人ラッパーのAdam Tenstaさんが新曲をリリース!
けれどもiTunesやSpotifyで検索できず、レコード店にも置いてないんです。

実は「Pass it on(次に回して)」という名のこの新曲、楽曲データが「一つ」しか存在しないことになってるんです。

「んじゃ、聴くにはどうしたらいいの!?」

と気になる方はAdamさんのfacebook pageでアプリをインストールし、順番待ちをしてください。


順番が回ってきたら、その曲は一時間限定でアナタだけのもの。そうです、楽曲データは「一つ」しか無いので、
その瞬間に彼の曲を所有し、聴いているのは、世界中でアナタだけです。聴き終わったら、次の人にpass it on

今このブログを書いている時点で、21カ国で155回再生されているようです。神戸でも、最近どなたか聴いていたようですね。
これらの数字に加えて、何人が順番待ちしているのかアナタは何番目なのか待ち時間はどれくらいか、も教えてくれたら嬉しいですね。 

—————————————————————

好きな時に好きな場所で好きなだけアクセスできるのが、音楽データの特徴。けれどもそこでAdamさんはあえてアクセスを制限し、音楽データに稀少価値を加えました。


情報洪水の中に生きる私たちを振り向かせるために、アーティスト側は様々な工夫を凝らす必要が出てきています。その中で、Adamさんのこの試みはとてもわかりやすく、且つアテンションを集めやすい仕組みになっていて上手いなぁと思いました。

ただ、せっかく世界中の人に順番待ちをしてもらっているのであれば、彼らと今後いかにコミュニケーションを持続させるかということも考慮したほうが良い気がします。順番が回ってきて試聴して「はい、終わり!」ではなく、ファン層を拡大するにはどうすればいいのか?待ち時間中も興味を維持してもらうために、何か施策を打つことはできないのか?facebookページの運営だけでいいのか?などなど、どこまで検討されているのか気になるところ。少なくとも、過去の楽曲をSpotifyでアクセスできるのは良いですが。

とりあえず私も順番待ちをしているので、今後の展開を期待してみたいと思います!


参考:

Rapper releases only one digital copy of his single, urges listeners to “pass it on” – The Next Web
Pass It On – Protein
The Slow Media Issue – Mother London