スウェーデンのCM広告祭Roygalanのノミネート作品を二つご紹介してきましたが、最後にご覧頂きたいのは、ベストCM賞とベストビジュアルエフェクト賞のダブル受賞を果たした作品です!

宝くじに当たったスウェーデン人の中年男性が、大好きなタイのリゾート地に行き、そこでストックホルムの地元の駅を再現しちゃう、というバカげたCMです。スウェーデン語の喋りが多いので、日本語訳と合わせてご覧ください。

タイトル:メトロマン
広告主:Lotto(宝くじブランド)
担当エージェンシー:King

【0:00〜】
この地球上で僕が大好きな場所は、二つあるんだ。それはタイと、ファーシュタ駅(ストックホルム郊外にある駅)。

【0:09〜】
(トンネルを見ながら)前はここにとても素敵なレストランがあったんだけど、今は通路になってる。

【0:14〜】
すごくお金がかかったけど、当初の設計プラン通りになってるよ。

【0:17〜】
(改札口のあたりで)この改札ゲートは、(スウェーデンから持ってきた)本物。

【0:20〜】
(現地のタイ人スタッフにスウェーデン語を教育中)「乗車券を見せて下さい。」

【0:27〜】
僕の夢は、グリーンライン(ファーシュタ駅を通る鉄道路線の名前)の全ての駅をここで再現することなんだ。(色んな駅の名前を挙げていく…)

【最後の字幕】
「誰にでも当たるチャンスがある。土曜日は必ずプレイしよう」

このCMの面白いところは、中年のスウェーデン人男性のステレオタイプを上手いこと捉え、且つコミカルに演出している点だと思います。

ちゃんとした裏付けデータがないので話半分で聞いていただければと思うのですが、スウェーデンでは、特に郊外に住んでいる中年男女は団体旅行でタイに行くのが好きらしいです。中でもやはりタイのリゾート地が人気(スウェーデンの暗くて長くて寒い冬を逃れる場所としては最適!)。サムイ島やプーケット島に行くとタイ人がスウェーデン語で話しかけてきたりするくらい、スウェーデン人観光客は多いようです。

特に男性となると、夜の歓楽街を満喫しつつ現地の女性と仲良くなり…スウェーデンに連れて帰ってきたりすることもあるとかないとか…。だからなのか(?)ストックホルムにはタイ料理レストランやタイマッサージ屋がすごく多いです。あと、タイ人の女性向けの(恐らくスウェーデン文化に馴染んでもらうための)特別なテレビ番組がある、というような話をSVT(スウェーデンの公共放送局)の社員から聞いたことがあります。

…ということで、(どこまで真実なのかはわかりませんが)日本ではあまり知られていないスウェーデンの一面ですよね。けど恐らくスウェーデン人からしてみれば、このCMを見ると「あー、わかるわかる!こういうタイ好きの中年親父、確かにいるよなー!」と共感してしまうんでしょうね。

この背景を理解した上でもう一度CMを見てみると、さっきとはまた違った印象を受けるかも?

Roygalanにノミネートされた他作品についても書いているのでよければご覧ください♪
あなたの頬が確実に緩むオムツCM-スウェーデンCM祭ノミネート作品その1
引越しを考えたくなるCMまとめ-スウェーデンCM広告祭ノミネート作品その2

参考サイト:
Roygalan Homepage