みなさん、スウェーデン人アーティストのYOHIO(ヨヒオ)ってご存知ですか?北欧ヒュゲリニュースでも以前取り上げましたが、彼はスウェーデンのみならず日本でも活躍している、17歳の(あまりにも美しすぎる)ビジュアル系アーティストです。

写真:YOHIO BREAK BORDER写真: UNIVERSAL MUSIC JAPAN

「スウェーデンではニッチなファンしかいないんじゃないの?」

と思われるかもしれませんが、実はそうでもないんです!先日、ヨーロッパ各国の代表を歌で対戦させる音楽の祭典「Eurovision(ユーロヴィジョン)」の最新ニュースをお届けしましたが、まずは各国の代表を決めるためのコンテストが、それぞれの国で事前に開催されています。

スウェーデンでは「Melodifestivalen(メロディフェスティヴァーレン)」というコンテスト名なのですが、なんと今年YOHIOはそこで準優勝を果たしました!惜しくもスウェーデン代表には選ばれませんでしたが、圧倒的に国民の支持を得たのは彼だったそうです(優勝者はコンテスト審査員の票を多く獲得したことが決め手になりました)。

ということで前置きが長くなってしまいましたが、そんな国民的アイドルのYOHIOが、スウェーデンのユニセフ協会のCMに出演しているのを発見!こんなヒュゲリなニュースを取り上げないわけにはいきません。なかなかウィットのきいた面白いCMなので、日本語訳と合わせてぜひご覧ください。

【セーター編】

↓日本語訳↓
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男性:欲しかったのはこれだよ。かっこいいセーター!

店員:フィット感はいかがですか?

男性:すごく柔らかい素材だね。何でできてるの?

店員:カシミアです。

男性:カシミアかぁ。いいね。これいくらするの?

店員:3,200クローネ(約48,000円)です。

男性:で、「(facebookの)いいね!」数だと?

店員:え、「いいね!」ですか‥?

男性:「いいね!」でいくらなの?

店員:は?

男性:だから!「いいね!」でいくらするのか教えろ!

YOHIO:「いいね!」で彼は払いたいんだってさ。

男性:ヨヒオ、ありがとう!

ワクチンも「いいね!」で買うことはできません。
Unicef.seで寄付をして、幼い命を救いましょう。

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いかがでしたでしょうか?

このCMについて、スウェーデン・ユニセフ協会の広報担当ペトラ・ハッレブラント氏(Petra Hallebrant)は次のように述べています:

このCMは私たちの春のキャンペーンの一環です。今年のテーマは『「いいね!」以上のものを』とし、世界中の恵まれない子どもたちの実情に迫ります。今回私たちは、スラクティビズム(労力や負担を負わずに、社会運動めいたことをする行為)という現象にも注目したかったんです。ソーシャルメディア上では、「いいね!」など何らかのアクションを起こしただけで、「自分の役目を果たした」と満足してしまいがち。けれども、「いいね!」は現金と置き換えることができないのです。

もちろん、facebookページに「いいね!」が押されたり意見がシェアされたりすることが無意味というわけではなく、ユニセフの活動に対して人々の思いや考えがソーシャルメディアを通じてたくさんの人に広がっていくことはとても大切。けれども、意見交換するだけでは子どもたちの生活は改善されませんよね。

このCMでは、「いいね!」ボタンを押す以上のアクションとして、子どもたちのためにぜひワクチンを買ってください!というメッセージをシンプル且つコミカルに描いていて、とても印象に残りました。また、無意識のうちに「スラクティビズム」に加担してしまっている多くのソーシャルメディアユーザーも自分事として捉えやすいCMなのではないでしょうか?私たちのインサイトをうまく突いたストーリー展開にも感心です!

しかしYOHIO、キザな感じでなかなかいい味出してますよね!ちなみにもう一人の男性は、スウェーデンで有名なコメディアンHenrik Schyffert(ヘヌリック・シファート)さんです。他にも「床屋編」「レストラン編」があるので、 ぜひご覧くださいね。そして「いいね!」の後にはワクチンの購入を!

【床屋編】

【レストラン編】

参考:
Unicef vill ha pengar – inte likes – IDG.se (4/18/2013)
Schyffert och Yohio försöker handla med likes – resume.se (4/19/2013)