デンマークの人気時計ブランド「Skagen(スカーゲン)」。そのブランド名にもなっているSkagenは、デンマーク・ユラン半島北部の街の名前に由来していることはご存じでしたか?今回は、そんな街の紹介とともに、“Skagen yellow”と呼ばれる独特の色について紹介したいと思います。

写真:skagen map

ちなみに、日本では「スカーゲン」と呼ばれていますが、デンマーク語発音では「スケーェン」といった発音です。

さて、そもそも“Skagen Yellow”とはどんな色なのでしょうか。街の様子を見ると、どのような色なのか分かっていただけるかと思いますので、まずは写真をご覧ください。

写真:skagen yellow1

Skagenの街の建物は、お店、住宅、役所など関係なく、壁がこのようなskagen yellowと呼ばれる色に統一されています。日本語ではクリーム色?と表現すればよいでしょうか。

この色が、デンマークではSkagen Yellowと呼ばれ、人々に親しまれているのです。(Skagen以外でも、このSkagen Yellow色の壁にしている家は見たことがありますが、このように街全体の統一感を「色」が表現している所は他になかったように思います。)

写真:skagen yellow2

Skagenのすごいところは、ただ単に「統一感のある、きれいな街並み」ということだけではありません。日本でも、京都などは色で景観を保護するために条例が定められている地域はあります。しかし、このSkagenには、実は壁の色に関して何の条例や決まりもないのです。自由と尊重の国デンマーク、「強制」されるということはありません。

そのため、もちろんSkagen Yellow以外の壁の色にしているお宅ももちろんあります。そんな中で、非常に多くの住民の人々が、自ら街の景観を守ろうと昔々から受け継いでいる色。それがこの“Skagen Yellow”なのです。

きれいな景観や街全体の統一感に美しさを感じるのはもちろんですが、それよりもむしろ、強制されることなく自らの想いで伝統として受け継いできたという人々の心に、「美しさ」を感じました。

写真:skagen yellow3

Skagenは、日本人観光客はあまり多くないように思いますが、デンマーク人や周辺国の人々にはとても人気のある観光地で、特に夏になればサマーハウス(別荘)などに滞在する人々で賑わいます。

西のスケーラック海峡と、東のカテガット海峡からの二つの海流の交わるところを砂浜で見ることができたり、砂丘に埋もれた古い教会があったりと、街全体の神秘的な雰囲気も味わうことができるので、デンマークに行った際には観光として訪れてみるのもおすすめです。

昔から北欧の知識人や多くのアーティストに親しまれてきたSkagen。Skagen Yellowで統一されたその伝統的な街並み、その背景に感じられる人々が繋いできた想いをぜひ味わってみてはいかがでしょうか。

参考: toppenafdanmark.com