ヒュゲリなインタビュー

初来日!デンマーク期待の新人アーティスト、Indiansの魅力に迫る!

デンマークライター瀬川直矢のIndiansインタビュー

もくじ

デンマーク期待の新人アーティストをご紹介!

日本もデンマークもすっかり夏めいてきましたね。さて、今回は前回ご紹介したアイスランド出身のバンド・Múm(ムーム)に引き続き、デンマーク期待の新人アーティストIndians(インディアンズ)のインタビュー記事をお届けします。

 

Indians – “I Am Haunted” (Official Music Video)

インタビュー前に色々とIndiansのことを調べていたのですが、その中でも特に印象に残っていたのがこちらのプロモーションビデオ。

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Múmにも負けない独特な世界観です。なので、インタビューするまでどんな方なのか少し緊張していましたが、実際にお会いしてみるととっても穏やかな方で安心しました笑

それではインタビュー記事、最後までお楽しみください!

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Indians(インディアンズ)初来日ライブ

写真:古溪 一道(コケイ カズミチ)

日本での初ライブを終えて

-日本初ライブの感触はいかがでしたか?

とても満足しています。これ以上はないほどの演奏が出来たことに本当に満足しています。約2,000人の観客が見てくれている舞台に立ち、会場から感じたあの静けさと期待感。いつも経験出来るわけではない特別な時間でした。ライブをやるなら、こういう最高の時間をみんなで共有することを目指さなければいけませんね。ライブがいつもいつも上手くいくわけではありません。だから本当に感動しています。

 

Indiansとその音楽について

-さて、それではここから少しIndiansとその音楽についてお話いただけますか。

デンマークのコペンハーゲン出身のセーレンです。子どもの頃にピアノを始めて、それからずっと音楽に携わってきました。本当はドラムがやりたかったのですが、両親がうるさいドラムセットを家に置きたくなかったので(笑)、まずはピアノから始めることになりました。そうやって始めたピアノを続けた一方で、ドラムを叩く機会は結局ありませんでした。ピアノを弾きながら時間を過ごすことは、昔から好きでしたね。

また、デンマークの色々なバンドでキーボードを演奏したり合唱の歌手をしたりしてきました。そこからインスピレーションを受けることもたくさんあり、私にとってとても貴重な経験になっています。とても優秀なバンドメンバー達と一緒にバンドを通じて音楽活動をしていくことは、とても学びの多いプロセスでした。そしてある時「自分自身の音楽をつくってみよう」という気持ちになり、実際に自分で始めてみたんです。

自分で音楽をつくり、そのアルバムを発表してからまだ4ヶ月ですが、世界中の色々な場所でコンサートをする機会に恵まれています。正直こうなるなんて全く想像していませんでした。アルバムをつくりコンサートをするために世界中を駆け回る、ということに強い思いがあったわけではありません。「少しずつ、一つ一つを大切にしながら自分の音楽を創り上げ、そのヒュゲリな時間を楽しんでいこう」、そんな風に思っていました。

それは小さな頃にピアノを弾くことが遊びであった時みたいな感じですよね。家の中でヘッドフォンをつけ、一人でピアノの前に座り、音を見つけて、自分の世界を創りあげ、それを録音する。私はそのプロセスが本当に好きなんです。音楽の中にはこの「遊び」の要素がたくさんあるように思います

初めて訪れた日本の印象

-ここまでの日本の印象はいかがですか?

もちろん北欧も良いのですが、いつかこの「極東」まで来てみたいとずっと思っていました。なので最初に「トーキョーでコンサートすることになったぞ!」と言われた時は、信じられませんでした。自分の音楽が日本にまで広がっているだなんて、本当に嬉しいことです。でもこれが音楽ですよね。人々と分かち合うことが出来る。自分の生まれ故郷から遠く離れた人たちともシェア出来る。素晴らしいことだと思います。

 

セーレンから見たデンマークとは?

-セーレンさんにとっての「デンマーク文化」はどんなものですか。日本と比べてでも良いですし、一般的にでも良いのですが。「こんな違いがあるなぁとか、、」

私はデンマークにずっと住んでいたので、その中で「これはデンマーク文化らしい」と気付くのはなかなか難しいです。ただ、北欧には北欧の「音」がある、とよく感じます。

-「音」ですか?

ええ、音楽に関連した「音」です。ミュージシャンが自分のいる環境にインスピレーションを受けるのは当然です。気候にも影響を受けます。例えば、太陽がいつも輝いているカリフォルニアの音楽は、北欧の音楽とは違っています。もし私がハワイに生まれていたらきっとドラム缶と太陽の光を感じる音楽をつくっていたと思います。だから私たちは「北欧の音」を持っていると思います。とても長くて暗い冬を過ごすこと、そんな暗い夜の時間を家でヒュゲリに過ごせること。そこから生まれる音ですね。私達はヒュゲリな時間を過ごすことが上手ですから!

 

最後にセーレンからヒュゲリなメッセージをいただきました!

-それでは最後に、読者のみんなに一言お願いします!

ヒュゲリな皆さん、こんにちは!こうやって今、東京でヒュゲリな時間を過ごしています。あなたもこのインタビューを見ながら、ヒュゲリな時間を過ごしてくれていることを願っています。もしヒュゲリな時間を過ごせていないとしたら、簡単にヒュゲリになる方法をお教えしますね。キャンドルに灯りをともして、オーブンでケーキやパンを焼いてみて下さい。いい匂いがしてくる頃には、もうすっかりヒュゲリな気分になっていますよ。それではまたお会い出来るのを楽しみにしています!

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デンマークライター瀬川直矢のIndiansインタビューを終えて

いかがでしたでしょうか?クールで穏やかながらも、内から湧き出る音楽への熱い思いが感じられるセーレンさん。とってもヒュゲリなアーティストです。