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デンマークでも親の経済力がモノをいう?大学生の間で広がり続ける「アパート」をめぐる不平等

デンマークの都市中心部にある”小さめ”のアパート価格高騰が問題になっています。

Apartment
photo by Jess Pac

高等教育を受けるデンマーク人は、SUと呼ばれる返済義務のない奨学金を月額約10万円もらうことができます(学費はもちろん無料です)。しかし都市部ではなかなかよい住宅が見つからず、家賃も安くないので、SUの範囲内で無理なく暮らせるようにと両親が子どものために大学の近くにアパートを買うことは珍しくありません。

コペンハーゲンやオーフスといった大学のある都市の立地条件が良いアパートは、学生の親達が購入する傾向が近年ますます強くなってきており、親が購入したアパートに引っ越しをする若者の数も2年前と比べて2,500人増(38%増)となっているそうです。

親が子どもにアパートを貸す際、正式な契約を結び賃貸料を払ってもらいますが、その額は相場よりもかなり低く設定されています。しかし、全ての親が子どものためにアパートを購入する余裕はありません。また、お金を持った裕福な親世代がアパートを購入するため、都市部にある50-60㎡ほどのアパート価格が高騰していることが問題視されています。

「大学にアクセスの良い場所に住めるかどうか」が親の経済力にかかってしまうこの状況は、今後もさらに加速していくだろうと専門家は指摘しています。

参考:
Rige forældre presser unge ud af byerne | Nyheder | DR

Undgå fælder ved forældrekøb | Nyheder | DR
Forældrekøb er billigere end børnehave | Nyheder | DR