北欧ヒュゲリニュースで数回にわたってご紹介してきた「フォルケホイスコーレ」。デンマークに70校ほど存在する全寮制の学校で、基本的に17歳半以上であれば誰でも入学でき、入学試験はありません。在学中の試験も、成績表もないのです。また、学べる内容もライフスタイル、食、進学準備、サステナビリティ、語学、社会福祉、デザイン、音楽、旅行など多岐にわたります。

フォルケホイスコーレに関しては、こちらの参考記事もあわせてご覧ください。
>> フォルケって何だ?デンマークから始まった「おとなの幼稚園」をご紹介
>> なぜデンマーク人は世界一幸せなのか。その秘密は「フォルケホイスコーレ」にある?
>> デンマークのフォルケホイスコーレ協会にインタビュー!

デンマークを語るのに欠かせないフォルケホイスコーレですが、実は日本人が始めたフォルケホイスコーレがあります。それが、北欧ヒュゲリジャパンの法人賛助会員でもあり、今回ご紹介するノーフュンス・ホイスコーレ(Nordfyns Folkehøjskole)です。


ノーフュンス・ホイスコーレ(Nordfyns Folkehøjskole)とは

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ノーフュンス・ホイスコーレは、アンデルセンの故郷オーデンセのあるフュン島北西部のボーゲンセ(Bogense)郊外にあります。1914年建築の廃校となった小学校校舎を1983年に買い取り、創設者である千葉忠夫さんが中心となって、犯罪を犯したり、不登校となってしまったデンマーク人の若者が生活をするグループホーム(ボーゲンセ生活学園)を営みながら、日欧文化交流学院として日本からの福祉研修を受け入れてきました。

2005年にノーフュンス・ホイスコーレとしてデンマーク政府から認可を受けた後、デンマーク人の校長先生を迎え入れ、3〜6カ月を1タ-ムとしてデンマーク人だけでなく、ヨーロッパ、アジア、アフリカ諸国等、世界各国から学生を受け入れています。なお2005年までノーフュンス・ホイスコーレの前身として運営されていた日欧文化交流学院は、現在ノーフュンス・ホイスコーレの一部として運営されており、日本からの短期研修生を受け入れています。その研修には毎年延べ300人ほどが参加しているそうです。

科目は社会福祉、デンマーク語・文化、サステナビリティ、進学準備、一般科目(デンマークの若者向け)、スリムコース(食を含む生活習慣を変える)、ライフスタイル(デンマークの知的障がい者向け)の7コースとなっていて、学生数は70-90名ほど。フォルケホイスコーレの中でも比較的大きな学校です。


おすすめポイントはなんといっても日本人スタッフ

首都コペンハーゲンからノーフュンス・ホイスコーレまでは、電車とバスで2時間少しの距離で、フォルケとしてはわりとアクセスしやすい位置にあるのですが、実際に学校を訪ねてみると「これぞまさにフォルケホイスコーレ!」という自然に囲まれた立地で、とてもリラックスできる環境です。

その中でも特にオススメのポイントはデンマーク在住歴20年以上で、精神疾患をもつ高齢者(認知症を含む)や触法精神障害者の施設で現場の仕事に携わってこられたヤーンセン百代(ももよ)さんの存在です。

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写真の通り、とっても気さくな百代さんから、フォルケホイスコーレでの生活に必要な「心構え」をしっかりと教えてもらうことで、デンマークでの留学生活をスムーズにスタートすることができます。

慣れない海外生活を始めるにあたって、わからないことはたくさんあるはず。特にデンマークの留学情報は多いとは言えず、それが不安でフォルケへの留学をためらう方も少なくないでしょう。いざ勇気を出して留学した後に、万が一何かあった際にも、デンマークのことを知る日本人スタッフがいてくれるのはとても心強いです。

デンマークのフォルケに日本人の先生がいることは珍しく、日本人でも安心して渡航できる学校です。


まだ間に合う!2015年の秋学期(8/9〜12/19)生徒募集中

ヨーロッパ各都市への修学旅行もある秋期コース。ここでは個人的にオススメしたいコースをいくつかご紹介いたします。

SOSU(社会福祉コース)

何よりもまずオススメなのは、デンマーク福祉の理論と実践を知る百代さんが担当するSOSU(社会福祉コース)。ちなみにSOSUはデンマーク語で「社会」を表す”Social”と「健康/衛生」を表す”Sundhed”からきており、デンマークの社会福祉を語る上で欠かせない言葉です(詳しくは当コースにて)。

高福祉社会デンマークの”うわべのシステム概要”だけでなく、福祉システムを支える福祉関係者の教育理論や介護テクニック、そしてデンマークにこれほどまでの高福祉が根付いている理由や「そもそも私たちにとって福祉とは何なのか、そしてどうあるべきなのか」といった深い部分まで、フォルケホイスコーレらしく”先生と生徒の対話を通じて”学ぶことが出来ます。

また、授業の内容とコース参加者の希望およびバックグラウンドに合わせて、平均して週に1回は実際に福祉施設への見学を行っていることも、このコースの大きな魅力のひとつでしょう。日本で社会福祉関連のお仕事をされている方や、社会福祉に興味がある方はぜひ!

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デンマーク語コース

デンマーク語を勉強したければ、ノーフュンス・ホイスコーレのデンマーク語・文化コースを検討してみてください。その理由は、フォルケホイスコーレの先生が授業を行うのではなく、移民向けのデンマーク語レッスンを行う語学学校レア ダンスク(Lær dansk)から派遣された先生が授業を行い、さらにデンマーク国内の役所や工場などへのフィールドワークが経験できるからです。

最近はシリアやアフガニスタンの若い男性参加者が多いそう。

フォルケでデンマーク語をしっかり学びたい人にはレア ダンスクの先生による授業はオススメです!

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その他のコース

英語に自信があって環境問題に関心がある方には「サステナビリティコース」も面白いと思います。各コースの詳細を知りたい場合は、この記事の最後にあるお問い合わせフォームより、気軽に百代さんにご連絡してみてください。


フォルケホイスコーレに行く意味って何だろう?

日本の中だけで生活をしていると、気付けないことはたくさんあります。勇気を出して日本から一歩外に出ることで、日本の良い部分、改善できる部分が客観的に見られるようになります。

僕が「自分を変えたい!」と思い、初めてフォルケホイスコーレに滞在してからもう9年が経ちました(編集注:筆者は以前、デンマークのフォルケホイスコーレに通った経験があります)。初めての海外生活で不安もありましたが、マイノリティとして生きることの大変さを体感し、日本に根付くシステムが全てではないことを改めて感じ、そして自分が生きていく中で何を成したいのかを、日本という現実から距離を置いてじっくり考える貴重な時間になりました。

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留学に行くというのは大きな決断です。ましてやフォルケホイスコーレでは「学位」や「資格」といった目に見えるものは何も得られません。それでもフォルケホイスコーレに滞在し、みんなで同じ場所に住み、一緒にご飯を食べ、語り合うことで、何にも変えられない財産を自分の中に残すことができます。

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僕が滞在したフォルケホイスコーレには日本人スタッフはおらず、当時とても苦しく辛い思いをしました。その経験で得られたものも確かにありますが、今の僕が当時の自分にフォルケを勧められるなら、このノーフュンス・ホイスコーレを選びます。今回ノーフュンス・ホイスコーレを訪問してみて、それだけの環境が整っていることを実際に感じることができました。

とはいっても、最後の一歩を踏み出すかどうかはあなた次第です。もし「フォルケホイスコーレに行ってみたい!けど言葉が不安、、、」という方がいれば、ぜひノーフュンス・ホイスコーレを検討してみてください。もちろん語学力があれば、さらに有意義な生活が送れることは間違いありません!

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ノーフュンス・ホイスコーレへのお問い合わせはこちらから

今回は北欧ヒュゲリジャパンの法人賛助会員で、日本人スタッフのいるフォルケホイスコーレ「ノーフュンス・ホイスコーレ(Nordfyns Folkehøjskole)」をご紹介させていただきました。

これからフォルケホイスコーレへの留学を考えている人にとっても、将来的にフォルケホイスコーレに留学したいと考えている人にとっても、参考になれば幸いです。

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[Information]
ノーフュンス・ホイスコーレ(Nordfyns Folkehøjskole)
住所:Fælledvej 11, 5400 Bogense, Denmark
電話:+45 64 81 32 80
http://nordfyns.nu/ja/