昨日、ストックホルムでカール・フィリップ王子とソフィア・ヘルクビストさんの結婚式が行われました。スウェーデンの国営放送では結婚式やパレード、会食、ダンスの様子が中継されており、多くの国民の関心を集めました。

カール・フィリップ王子は現国王と王妃の第2子及び王太子として生まれましたが、その後の王位継承権法改正により、第1子であるビクトリアに第一継承権が移りました。サッカーや水泳、スキーなどのスポーツを得意とされている一方で、グラフィックデザインを学ばれており、文武両道な一面が見られます。一部ではハリウッド俳優オーランド・ブルーム似のイケメンと騒がれているとか?

王子の結婚相手ソフィア・ヘルクビストさんは、スウェーデンの人気リアリティー番組のひとつ『パラダイスホテル』に出演経験のある元モデルで、ヨガの教育を受けられていました。人気番組とはいえ、その内容の過激さが物議を醸しているので、2人の交際が世間に知れ渡った時には、交際に反対する声も少なくなく、最初のうちは王室から受け入れられなかったようです。しかし、ガーナや南アフリカでのボランティア活動を通して徐々に受け入れられるようになりました。

結婚指輪は日本円にすると約30万円相当の価値があると言われ、王子も指輪づくりに携わられたそうです。

また、指輪以上にソフィア・ヘルクビストさんのドレスに対して、より多くの注目が集まっていました。ドレスはイーダ・シューステットというレースの飾りで有名なスウェーデン人デザイナーによってデザインされました。体にフィットしており、トレーンが短くデザインされていることが今回のウェディングドレスの特徴で、シンプルで綺麗だと現地メディアからの評価は高いようです。大きなジュエリーは身に着けず、全体像として派手すぎない落ち着いた上品さを醸し出しておられました。

結婚式の当日は、式典開始の数時間前から、パレードのルート周辺が封鎖され始め、そのルートを通過するバスは運行が休止されました。上空には数台のヘリコプターが飛び、メーラレン湖には多くのボートが浮かんでいました。平常運行していたバスにはスウェーデン国旗が取り付けられ、中央駅には青と黄色の大きな布で巻かれた柱もあり、街全体が祝福ムードでした。

実は、スウェーデン王室はドイツ国民からの関心が高く、2人の晴れ舞台をひと目見ようとドイツから駆け付けた観光客やテレビ局も見られました。スウェーデンの国営放送では、昼の2時30分から中継が始められ、夜の12時を過ぎてもまだ放送されていました。

結婚式、パレード、ディナー、ケーキ入刀、ダンス(ゲルマン文化のひとつで結婚式の最後に行われるもの)の順に行われた一連のお祝いですが、今回の結婚式で新たに行われたことが3つありました。

  1. 新婦による「スピーチ」
  2. 王族の結婚式では新郎のみがスピーチをしますが、なんと今回は新婦が立ち上がり、ある歌の紹介をした後に、その歌が演奏されたのでした。それは彼女が自分のスピーチを歌にしたもので、作曲は彼女の友人である有名な歌手が手がけました。

  3. 退場曲
  4. 式を終えて教会から2人が退場する際には、通常は讃美歌形式で歌が歌われることが多いのですが、今回は『ジョイフルジョイフル』がゴスペル形式で歌われ、とても賑やかな様子でした。

  5. ウェデイングケーキ
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    画像:Prins Carl Philips överraskande ingrediens i bröllopstårtan | kungligt | Expressen

    誰がこのようなケーキを想像していたでしょうか。中には、イチゴ、ルバーブ、ピスタチオ、それから、Pop Rocksという口の中でパチパチと弾けるお菓子が入っています。ドーナツ型のケーキの中央にはライトが灯された飴細工が飾られています。

このように今回の結婚式は、伝統に従いながらも新たなことを取り入れた新旧が融合された結婚式だと言えるでしょう。その中でも特に印象的だったのは、式中に2人が愛を誓う場面で、会場の外で中の様子をモニターで見ていた観衆の「ヒュー」という歓声が教会の中まで聞こえていました。スウェーデン王室は国民との距離が比較的近いと言われており、王族の人々は国民から愛されているんだなと感じることができました。

余談ではありますが、王太子ビクトリアと夫ダニエルの娘エステルはスウェーデンでとても人気です。今回の結婚式ではフラワーガールのうちの1人を務めました。中継中に時々テレビに映るたびに、多くの人々がエステル王女の可愛さに癒されたことでしょう。

中央が王女エステルです。

参考:
王室公式ホームページ
Det här är Sofia – lär känna prinsens flickvän | Extra | Expressen
Prins Carl Philips överraskande ingrediens i bröllopstårtan | kungligt | Expressen
Sofia Hellqvist hyllas för sitt klänningval | Kungligt | Expressen
Prins Carl Philip och Sofia Hellqvist har gift sig

※文中冒頭「ソフィア王妃」としていた箇所を「ソフィア・ヘルクビストさん」と修正しました
※文中中盤「式を終えて教会から2人が退場する際には『ジョイフルジョイフル』が荘厳な雰囲気の中歌われるのが伝統的なしきたりですが、今回は同曲がゴスペルという形で歌われ」としていた箇所を「式を終えて教会から2人が退場する際には、通常は讃美歌形式で歌が歌われることが多いのですが、今回は『ジョイフルジョイフル』がゴスペル形式で歌われ」と修正しました