ヒュゲリなコラム

新しくなったスウェーデンのお金!胸キュンな裏話までご紹介!!

みなさん、こんにちは!スウェーデンでは、10月1日より新しい硬貨、および紙幣が導入されることとなり、現在話題となっています。そこで今回は、注目のスウェーデン新貨幣事情を皆さんにお届けしようと思います!

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画像:Här är Sveriges nya sedlar och mynt – Metro

お金が新しくなってまず気になるのは、やっぱりそのデザインですよね。実は新しいお札のデザインについては以前ご紹介していますので、今回はその補足情報をお届けします。

新20クローナ札に使われることとなった児童文学作家のアストリッド・リンドグレーンですが、新札発行にあたって行われた質疑応答のなかで、スウェーデン中央銀行総長は「20クローナ札はいちばんよく使われるから、そこにアストリッド・リンドグレーンが使われるというのは楽しいですよね」と語ったそうです。上の写真に写っているのが、中央銀行総長ステファン・イングヴェス(Stefan Ingves)さんです。

また、紙幣の反対側に描かれているのはスウェーデンの各地方の風景で、そちらも大変美しく仕上がっているようです。ぜひ、本物を手にしてじっくりと眺めてみたいですね。

1クローナ硬貨と2クローナ硬貨には、現スウェーデン王のカール16世グスタフが使われています。

ちなみに、200クローナ札は今回新たに加えられたお札です。

もくじ

スウェーデンの新紙幣にまつわるクイズ!

ここで、問題(ジャジャン)

「この記念すべき200クローナ札を使って最初の買い物をしたのは先述のステファンさんだったのですが、彼はいったい何を購入したのでしょうか?」

  1. 絵本
  2. おもちゃ

正解は、この記事のいちばん最後に。

偽造防止策は?

ところで、新しい貨幣を導入する理由として、偽造防止の観点は大きいのではないでしょうか。そして、偽造防止技術としてポピュラーな「透かし」の技術ですが、スウェーデンの新札は透かしのデザインがおしゃれで素敵だなと思ったので、ご紹介しますね!

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画像:Här är Sveriges nya sedlar och mynt – Metro

たとえば20クローナ札の画像を詳しく見てみましょう。お札の真ん中にはアストリッド・リンドグレーンの肖像が大きく描かれ、その右側には『ピッピ』が小さくあしらわれています。そして、その上に茶色の本のイラストが描かれているのが確認できると思います。そこには「20」の文字。これが本物の20クローナであることを証明する透かしなんです。

そしてこの透かし、お札(に写っている人物)によって透かしのイラストが違います。絵本作家の彼女なら本ですが、女優グレタ・ガルボなら映画のフィルム、オペラ歌手のビルギット・ニルソンなら音符など、使われている人物にあった透かしイラストが使われているんです。下記のリンクから全ての新札の拡大画像をご覧になれるので、ぜひチェックしてみてください!

http://www.metro.se/nyheter/har-ar-sveriges-nya-sedlar-och-mynt/EVHobp!hWoXiUrULHkd/

新札が発行されるようになっても、全国民がすぐに新札を使用できるようになるわけではありません。今回の新札発行にあたって、旧札は来年2016年の6月29日まで使用可能です。現在スウェーデンの旧札をお持ちの方は、早くスウェーデンに行って使ってしまわないといけませんね!笑

クイズの答え

2. 絵本 でした!

アストリッド・リンドグレーンの絵本を買ったという総長に対して、記者は「どうしてアストリッド・リンドグレーンなのですか?新しいお札の肖像になっているからですか?」と質問したところ、「うーん、たしかに彼女は新札の肖像のひとつになっていますが、私はおじいちゃんでもあるので孫のためにこれを買ってあげようと思ったんです」と答えたそうです。キュンとしたのは僕だけでしょうか(笑)彼女の作品は本当に幅広い世代に愛されているんですね。

参考:
Stefan Ingves gör historiskt köp med ny 200-hundring – DN.SE
Premiär i dag för nya pengarna – DN.SE
Här är Sveriges nya sedlar och mynt – Metro