北欧の教育事情

北欧留学に興味をお持ちの方の中には「そもそも北欧の教育事情について、ほとんどわからない」という方もいらっしゃるでしょう。そこで、このページではまず北欧(デンマークとスウェーデン)の全般的な教育事情について、簡単にご紹介します。

デンマークの教育事情

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一般的には、小中学校(フォルケスコーレ)を卒業後、大学進学を想定した高等学校や、実務寄りの職業訓練学校などに進みます。

しかし、小中学校の代わりに、フォルケホイスコーレの影響を受けて19世紀に生まれたフリースコーレ(自由な学校という意味)へ行く子どももいます。

また、14歳から18歳までの子どもを対象にしたエフタースコーレと呼ばれる学校もあります。これは全寮制の学校で、若者限定のフォルケホイスコーレのような学校(フリースコーレと同じくフォルケホイスコーレの影響を受けている)ですが、単位や資格を与えないフォルケホイスコーレとは違い、エフタースコーレ卒業後には大学入学資格が得られるようになっています。

デンマークでは高等学校卒業、またはそれと同等の資格(職業訓練学校卒業など)を持っていれば、進学することが可能です。デンマークの大学は基本的に5年制(学士3年+修士2年)であり、総合大学の他、教員養成大学や工科大学などの単科大学があります。

他にもエンジニアやデザイナー、看護師などの専門士(Professional bachelor)になるための3年半の教育課程や、エネルギー技術やマネジメントなどの理論と実践を2年かけて学ぶアカデミー・プロフェッション・プログラムなどを選ぶことができます。

そして最後に、正規の教育課程ではありませんが、高校を卒業したものの、自分がこれから何をしたいのかがまだはっきりとわからなかったり、5年間の大学生活の中で少し息抜きをしたかったり、はたまた学校を卒業し、しばらく働いた後にリラックスしたいといった時にデンマーク人が通う”学校”として、デンマーク全土に存在しているのが、フォルケホイスコーレと呼ばれる成人教育機関です。

スウェーデンの教育事情

スウェーデンでは、7歳から始まる9年制の小中学校(グルンドスコーラ)卒業後、大半は3年制の高等学校(イムナシエスコーラ)に進学します。高等学校は6つの大学進学プログラムと実習の多い12の職業プログラムに分かれ、どちらのプログラムに進んでも、大学進学のための「資格」を修得することができます。

高等学校では、大学進学プログラムは経済、芸術、人文、自然科学、社会科学、工学に分かれ、職業プログラムは保育、建設、電気、流通、経営、観光、手工芸、機械、農業、食品、住宅、看護に分かれています。

スウェーデンの大学の入学選抜は、大学進学資格と成績によってされます。進学したいコースに志願するにあたり、成績が基準をクリアしていない、または大学進学資格を持っていない人は、後述する成人教育機関へ進学します。大学は博士課程まである総合大学(ウニヴァシテット)と修士課程までの単科大学(フーグスコーラ)があります。

スウェーデンの成人教育は2つあり、市町村が運営しているコムブクスと自由な校風のフォルクフーグスコーラがあります。また、移民向けには、他の学校機関に進学するために語学を身に着けるスウェーデン語学校が整備されています。

コムブクスは、成績習得することを目的とした学校であり、フォルクフーグスコーラは成績習得の他に、技術を学ぶ場であり、「人としての成長」を目的とした学校です。

高等学校以降は教科書など教材費として一部負担しなければならない費用もありますが、どの学校機関もEU・ECC・スイス・北欧諸国の国民であれば授業料が無料です。

ただし、EU・ECC・スイス・北欧諸国の国民でない場合は大学への出願費と授業料がかかります。目安は出願費が900スウェーデンクローナ(日本円で約1万3000円)、授業料はコースによって異なりますが、1年で8万〜14万スウェーデンクローナ(日本円で約116万〜200万円)ほどです(2015年9月現在)。

まとめ

デンマークとスウェーデンにおける成人教育事情を見てきました。ご覧いただいたように、北欧の教育事情は日本とは少し異なっています。

本サイトでは、主に「フォルケホイスコーレ」「フォルクフーグスコーラ」と呼ばれる北欧独自の学校についてご紹介するとともに、それらの学校への留学方法について説明します。フォルケ・フォルクについての詳しい情報を知りたい方は、次のページへお進みください。