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学校で「YouTube教育」?スウェーデンの教育が転換期っぽい件

昨年、日本人中高生の「将来なりたい職業ランキング」でYouTuberがランクインしたことが話題になりましたよね。

なんとスウェーデンのとある高校では、来年度から「YouTube特別コース」を立ち上げる予定だという話が出ています。
授業では、ブロガーやインフルエンサー、YouTuberとして成功するための知識を身に付けるのだとか。

YouTube特別コース。賛成?反対?

「YouTube特別コースを行なうのは、トレーン・イノベーション・スクール(Thorén Innovation School)。
今ある多くの仕事が機械化され、代わりに新たな職業が生まれるこれからの時代に、教育も変化しなければならないと考えて「YouTube特別コース」の実施を決めたそうです。

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一方で、高等教育大臣のエクストレーム(Anna Ekström)氏は「若い子達に、インスタグラムのフォロワーを増やして生計を立てることを教えるなんてバカげている」と強く批判しています。

 スウェーデン人高校生の将来の夢は?

ちなみに、スウェーデン高校生の将来の夢(2017年データ)は以下のようになっています。

1位: エンジニア

2位: 起業家

3位: プロジェクトリーダー

4位: 医者

5位: 経済学者

YouTuberが将来の夢になっているわけではありませんが、エンジニアや起業家はジャンルとしては似ていそう。
また、「イノベーション・スクール」という学校名からしても、ふつうの授業はしなさそうですよね。

スウェーデン全土で「YouTube特別コース」が行なわれるわけではありませんが、一体どんな授業風景になるのか気になります。

そのうち子どもが、「宿題だから明日までにYouTubeに動画を一本あげなきゃいけないんだ」なんて言っている光景が、スウェーデンでも日本でも当たり前になるのでしょうか。

参考:Här är studenternas drömjobb | Lokalnytt

Gymnasieskola försvarar Youtube-utbildning efter kritik|SVT Nyheter

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