春の息吹を感じるような暖かさ。日本ではそんな日が少しずつ増えてきましたね。
しかし、この時期の北欧はまだまだ厳しい寒さが続いています。ノルウェーやフィンランドでは、気温がマイナスまで下がる地域も多いとか。

さて、今回はそんな極寒のノルウェーからのニュースをお届けします。
オスロから195km西の山村フィンセ(Fins)で、2月にミニ演奏会「Ice Music Festival 2018」が開かれました!
巨大なかまくらのなかで4人のミュージシャンが演奏したのは、なんと氷で作られた楽器です。

すべてが凍り付く地で開かれた演奏会

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(画像:Perfect Night / Ice Music Festival 

気温はマイナス24度。かまくらの中の観客は防寒着をしっかり着て、肩を寄せ合いながら音楽に聞き入ります。
氷河を囲む山々の中のこの地域は、スターウォーズ・エピソード5「帝国の逆襲」のオープニングシーンでも使われたそうですよ。

今回で13回目となる演奏会で使われたサックスやバス、クラベスなどは、近くの湖の氷を削って丁寧に作られたものです。
しかし気になるのは、だんだん氷が溶けていってしまうのでは?ということ。 

氷が溶けたら終わり。でもそれでいい

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(画像:Night Turns to Day | Ice Music Festival

ごく自然なことですが、演奏会が終盤に向かうほど、氷が溶けて演奏ができない状態になっていきます。
しかしそれこそが、Ice Music Festivalの醍醐味なのでした。

英国の写真家で、今回の演奏会の主催メンバーのひとりでもあるエミリー・ホルバ氏はこう語っています。「物事はうまくいかない時もあるし、楽器も溶けてなくなる。観客は、その儚さを楽しんでいるのです。」
終わりがあるから美しい、という言葉があるように、この芸術は変わっていく様子も含めて楽しむものなのではないでしょうか。

演奏会は人々が音楽を楽しむためだけではなく、実は気候変動などの社会問題に目を向けるきっかけにもなっているとか。
Youtubeには2014年度の動画もあるので、ぜひ見てみてはいかがでしょうか。文字通り、最高にクールな音楽が聴けるかもしれません。

参考:Ice Music Festival 2018