今回は北欧を少し離れたオランダの議会で生じた騒動です。

オランダ軍は、ノルウェーで軍事訓練をすることがよくあるそうですが、今年の10月から11月にノルウェー中部で実施されるNATOの合同演習に参加する兵士は、冬服を買ってもらえないそうです。

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<画像 | Adresseavisen>

11月のノルウェーは、どれぐらい寒い?

オランダのDe Telegraaf紙が「オランダ国防省がノルウェーにおける冬季訓練で、兵士に冬服を用意していない」と明らかにしたところ、国会議員の多くが政府に対して不信感を示しました。

これを受け政府は、「軍事訓練を計画した際に、この時期のノルウェーが寒くなるということを念頭に置いておらず、同時期のリトアニアでの経験を基にすると、冬服は必要ないと考えた」と説明しました。

また政府は、「1000ユーロ(約13万円)の補助を受けられるので、兵士は自腹を切る必要はない」と主張しています。というわけで、参加を予定している約1000名の兵士は、自分で冬服を買いに行くよう命を受けたのでした。

しかし、オランダ軍は過去にノルウェーでの冬季訓練を経験しています。今年の1月から3月にも、約800~900名の兵士がノルウェーで訓練をしていました。そのため政府が、ノルウェーが寒いことを頭に入れていなかったと説明するのは、少し疑問が残ります。

ちなみに、昨年11月の首都の平均温度を比べると、ノルウェーの首都オスロは1.6度、リトアニアの首都ビリニュスは3.1度と、大差がないような・・・。首都でもこれほど寒いのに、兵士は山間部での訓練なので、さらに過酷な環境です。騒動に巻き込まれた兵士が、一番大変な思いをしますね。

参考:

Nederlandske militære glemte å kjøpe vinterklær før vinterøvelse | Adresseavisen
オスロ 地点別データ・グラフ (世界の天候データツール ClimatView月統計値) | 気象庁
ビリニュス 地点別データ・グラフ (世界の天候データツール ClimatView月統計値) | 気象庁