ヒュゲリなインタビュー

マスコミは教えてくれない!北欧デンマークのタイガー社長に直接聞いてわかったこと

もくじ

ヒュゲリニュースだから出来るインタビュー

7/21(土)にめでたく正式オープンを迎えたデンマークの人気雑貨チェーン「TIGER(タイガー)」。

日本だけでなくアジアで第1号店となるタイガーコペンハーゲンの店舗へ、この週末は足を運ばれた方も多数いらっしゃったのではないでしょうか?

北欧ヒュゲリニュースは皆様より一足先に、7/19(木)に行われたプレオープンに参加し、タイガーを運営するゼブラ社のレナート・ライボシツCEO、そしてゼブラジャパン株式会社の代表取締役のクラウス・ファルシグさんに直接お話をお伺いしてきました!

タイガーのレナートCEO

まずは報道機関向けのカンファレンスまとめ

前回の記事「実は100円ショップではなかった?!北欧100均「タイガー」プレオープンに潜入」でもお伝えした通り、報道陣向けプレオープンということで、タイガーを運営するゼブラ社のレナート・ライボシツCEOからの挨拶と大阪への出店の理由、タイガーコペンハーゲンの今後の展開などについての記者カンファレンスが行われました。

まずはその要点からお伝えいたします。

ワイルドだぜ
(DET ER FOR VILDT(ワイルド過ぎる)という意味のiPhoneカバー@200円)

“タイガーはビジネスのためだけにデンマークから日本に来たわけではない”

日本とデンマークは「デザイン」と「クオリティ」にこだわる国民性が似ている。そして、これからもっとデンマーク文化、デンマークの良さを日本でシェアしたい。

タイガーのへちまタワシ
(デンマーク人にとってはユニークなのかもしれませんね。へちまタワシ@100円)

“コンセプトは Affordable Design(購入可能なデザイン性)”

「ユニーク」であり、かつ「実用的な物」というのが大切。ユニークでなければ価格競争しか出来ない。役に立たない物であればそもそも売れない。

タイガーのカラフルな傘
(僕がデンマーク留学の際に友人にもらった思い出の虹色傘@500円)

“東京ではなく大阪に出店した理由とは?”

東京は地域がたくさんあって、それぞれが独立している。しかし大阪は地域の同一性が高く、カラフルなものが好きだと聞いたので出店を決めた。

瀬川直矢がタイガーCEOに質問

合同カンファレンス時にレナートCEOへ質問してみました

ー今後の日本展開はまず大阪で3店舗オープンということですが、具体的に場所は決めていらっしゃいますか?
レナート: まだ決定はしていません。これから候補を見て決めていく予定です。

※カンファレンス後、レナート・ライボシツCEOに直接デンマーク語でお話をお伺いしてみると、次の出店は梅田と阿倍野エリアを検討しているとのこと(具体的なショッピングモール名もお伺いしましたが、それは今後のお楽しみ!)。

大阪キタエリアに住む僕としては、梅田への出店が待ち遠しいです♪

ーなぜ日本のタイガーだけ「タイガーコペンハーゲン」という名前なのですか?
レナート: 日本では既に「タイガー」という名前が使われていたので、その会社への配慮もあり「タイガーコペンハーゲン」にいたしました。

と、ここでデンマークLOVEな私に1つの疑問が。
「なぜ、デンマークではなくコペンハーゲンという名前を選んだのだろう?」
次の質問に移られてしまいそうだったので、間髪入れずにすかさず質問!

ーなぜ「タイガーデンマーク」ではなく「タイガーコペンハーゲン」なのですか?
レナート: え〜っと・・・笑。コペンハーゲンにタイガーの本社があり、またデンマークという国名よりもコペンハーゲンという都市名の方がより具体的な場所を表しているから・・ですね。

レナートさんと瀬川直矢の笑顔

まずは大阪人としての使命を果たして一安心

とっても気さくでスマイルが素敵なレナート・ライボシツCEO。

記者カンファレンスの際に、くすっと笑わせることが出来たことを、大阪人として密かに誇りに思っています笑

タイガーのヘアバンド
(勢いでピンクの方を買ってしまったヘアバンド@100円)

そういえばタイガーってどうしてタイガーなの?

ところで、「タイガー」というの名前の由来をご存じですか?

デンマーク語ではタイガーのことを「ツィーアー」といいます。

デンマーク語で「ツィー」は10、「アー」は複数形という意味で「10デンマーククローネのものがたくさんある」というのが元々の意味だったそうです。
もともとはシマウマだった?タイガー誕生秘話はこちら

ちなみに運営会社の名前はゼブラ社(シマウマという意味)。小売店舗のブランド名がタイガー。

「シマウマ」が「タイガー」をコントロールしているというのは、何とも皮肉が大好きなデンマーク人らしい発想だなぁと思います。

タイガーのクラウスさんに瀬川直矢インタビュー

いよいよタイガー社長にデンマーク語インタビュー

タイガーを運営するゼブラ社のレナート・ライボシツCEOとのお話を終えて、次はゼブラジャパン株式会社の代表取締役のクラウス・ファルシグさんにデンマーク語でインタビュー!

【質問項目】
ー クラウスさんは京都が好きとのことですが、なぜタイガーの出店は京都ではなく大阪にされたのですか?
ー 大阪には阪神タイガースというプロ野球チームがあり、「タイガー」の熱狂的なファンが多いことはご存じでしたか?
ー スウェーデンの企業「エレクトロラックス」は日本市場向けに製品をつくっているそうですが、タイガーコペンハーゲンも日本市場向けに製品を変更していますか?
ー デンマークでは10クローネ以外の価格帯の製品も多く売られています。他の価格帯の商品もある中で、現在タイガーコペンハーゲンは「北欧の100均」と呼ばれていることに関して、どのようにお考えですか?
ー タイガーコペンハーゲンのオープンを楽しみにしている北欧ヒュゲリニュースの読者に一言お願いいたします。

Yahoo!映像トピックスにも取り上げられた動画はこちら!


(インタビュー動画[3分48秒]をご覧下さい)

タイガーコペンハーゲンと100均との一番の違い?

インタビュー後、「写真に価格が写ってしまっているのですが、北欧ヒュゲリニュースで公開しても構いませんか?」とお伺いすると、「タイガーは適正な品揃えとデザインを大切にしていて、価格は重要ではありません。価格で勝負をしていないのでウェブサイト上で価格を公開してもらっても問題ありませんよ」とのご回答を頂きました。

これが既存の100円ショップとのビジネスモデルの違いであり、タイガーの強みですね。

“まだまだテスト段階にある日本市場にて、全ての可能性を試していきます。私の経験上、商品の50%は全く売れず、残りの50%の中でたくさん売れるものと、それなりに売れるものがあります。食料品やキッチン用品など、まだタイガーの全ての商品が日本に入ってきているわけではありません。ヨーロッパ、デンマークでは文房具が良く売れていますが日本ではどうなるのか、それをしっかり見極めていきます。”

このようにインタビューの中でおっしゃっていたクラウスさん。

デンマークらしい「タイガー」が保たれていくのか、日本らしい「タイガーコペンハーゲン」へと進化していくのか。

今後のタイガーの動向は要チェックですね。

ちなみにタイガーコペンハーゲンの店舗にあるアイテムは、その中の300アイテムが毎月入れ替えられているそうです。

「欲しいな!」と思った商品が無くなる前に、まだ店舗に行っていないなら今すぐタイガーコペンハーゲンへGO!