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あのYohioが、今度は社長としてヴィジュアル系を日本に送り込む!?

写真: Aftonbladet

シンガーソングライター兼レコード会社Keios Entertainment社長のYohioが、同社初のアーティストを今秋輩出します!

Yohioはスウェーデン最大の音楽祭であるMelodifestivalenや毎年ストックホルムの野外博物館Skansenで行われる音楽祭Allsång på Skansenにも出場し、今や弱冠17歳にして音楽界のスターの仲間入りをしたと言っても過言ではありません。

そんな彼の、レコード会社社長としての初仕事であるヴィジュアル系アーティストの輩出が決定しました。

彼は、スウェーデンにおいてヴィジュアル系を一つのジャンルとして確立したいというヴィジョンを以前より持っており、昨年日本でブレイクした時には既にヴィジュアル系バンドやアーティストを輩出することを目的とするレコード会社、Keios Entertainmentの設立の考えがあったそうです。

YohioのマネージャーであるTommy Rehnも以下のように語っています。

ここスウェーデンでは未だにヴィジュアル系という概念は定着していない。だから、Yohioはヴィジュアル系をここスウェーデンでも確立したいのでしょう。

そもそも、スウェーデンには「ヤンテの法則」という「ある個人が他の個人よりも優れていると思うべきではない」という同国に根付いた一種の道徳的概念が存在し、自発的に自己顕示することを良しとしない文化があります。

女性のように化粧をし奇抜な服装でPopな歌を歌うヴィジュアル系確立に向けた今回のYohioの動きは激しい批判もあるものの、同時に支持者の数も絶大です。

私は、その概念が神話になりつつあるような興奮を覚えます。「出る杭も打たれない」時代が到来したのかもしれません。

参考:AftonbladetExpressen 2012/6/12Expressen 2012/6/10