ヒュゲリなコラム

夢の北欧旅、せっかくなら北欧のエアラインで

イマドキ、日本から北欧へ行く手段は経由を含めると非常にたくさんあります。直行便で一気に行ってしまう方法の他に、中国や韓国のようなアジアを経由して北欧に行く方法もあれば、ドイツなどのヨーロッパに行ってしまった後に北欧行きの便に乗り換える方法もあります。

でも、空港や飛行機などの移動プロセス自体を楽しみたい僕としては、どうせ北欧に行くなら北欧のエアラインで行きたいなあと思います。もちろん「経由でもなんでも良いから、移動は格安にしたいんだ!」というのもひとつの考え方ですけど。

「北欧のエアライン」とは、要するにスカンジナビア航空(以下SAS)とフィンエアーです。

ということで今回は、自分の経験を交えて北欧のエアラインについて少しまとめてみます。

 

もくじ

スカンジナビア航空(SAS)

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Photo by Per Jensen

2015年現在、SASは成田とコペンハーゲンの間を1日1本のペースで運行しています。ストックホルムに本社があり、元々はスウェーデンの航空会社とデンマークの航空会社、ノルウェーの航空会社の3社が1940年代に一緒になってできた会社で、現在もSASはスウェーデン、デンマーク、ノルウェー3国の政府による出資を多く受けているそうです。

気になる機内の各種デザインですが、実は僕自身はSASの長距離便に搭乗したことがないのであまり多くは語れません。ただ、2014年の3月30日からリニューアルされた機内食などは非常にすっきりとしたデザインが魅力的。テイクアウトできる形式の朝食「Breakfast on the go」が提供されているそうで、狭義のデザインだけでなく、広義の意味での顧客体験デザインまで行き届いているなという感じがします。

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それと、SASの面白い所は各機体の頭の部分に「○○viking」という名前が印字されていることです。各機体に固有の親しみやすい名前がつけられているのです。僕が以前搭乗したヨーロッパ内を移動する短距離便の機体には「ファフナーバイキング(Fafner viking)」と書かれていました。

 

デザイン巡りの旅ならぜひ乗っておきたい、フィンエアーの話

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画像:Finnair Gallery

SASももちろん素敵だと思うのですが、フィンエアーは僕も実際に長距離線に搭乗してみた上で、とても快適な体験だったと感じています。

まず機体は、白地にブルーで余白もたっぷり使ったシンプルなデザイン。ロゴのフォントの角が丸いこともあって、どこか優しい印象も受けます。なお、このロゴは2011年に一新された比較的新しいものです。

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画像:Finnair Gallery

フィンエアーの機体デザインで特に注目度が高いのは、日本人も大好きなマリメッコとコラボしたデザインの機体でしょう。機体のお尻の方1/3くらいがマリメッコのウニッコ柄にラッピングされています。最初のコラボ機が2011年に登場し、2014年には新しいカラーのマリメッコ機も登場しました。

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画像:Finnair Gallery

フィンエアーは、制服もロゴデザインと統一感のある特徴的なデザインかなと思います。こちらもロゴと同時期の2011年に一新されました。

僕が搭乗したときには、女性のキャビンアテンダントさんの多くが右から2つめのデザインを着用していましたが、格好良さも可愛さも清潔感も備えていて、さらに動きやすそうな素材のユニフォームでとっても良い印象を受けました。

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画像:Finnair Gallery

そして、フィンエアーとマリメッコは機内サービスのデザインでもコラボしています。例えばエコノミークラスなら、紙コップや紙ナプキン、クッションカバーなどがマリメッコのデザインで、これはどの飛行機に乗っても出してもらえるので、フィンエアーに乗るとみんな楽しめます。

ちなみに、紙コップには2種類のデザインがあって、この前利用した時には行きと帰りで違うデザインのものを出してもらえました。

それからビジネスクラスに乗ると、フィンエアー用に素材からこだわってデザインされたというマリメッコのポット&カップでのティーサービスを受けることもできるそうです。フィンエアーの公式サイトによると、すべての素材が

航空機で利用するために特別に作られた軽量の磁器を使用しています。

引用:フィンエアーとマリメッコのコラボレーション | Finnair – 日本

だそうで、とても特別感があります!ビジネスクラスにはなかなか乗れないですけど、いつか乗れるようになる時まで、マリメッココラボが続いていてほしいなあと思うばかりです。

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最後にフィンエアーのおすすめをもうひとつ。フィンエアーは、座席ディスプレイのデザイン(こういうのを専門用語ではインターフェースデザインと言ったりします)がとても美しいのです。

シンプルで、画像メインのタイルっぽいデザインは、飛行機内のこういったディスプレイのデザインとしてはかなりトレンドを取り入れた作りになっているのではないかと思います。正直に言うと「シンプルすぎて映画や音楽のタイトルがぱっと見でわからない」とか「字幕付きなのかどうかがわかりづらい」とか、そういった問題もあり、もしかしたら万人受けするデザインではないのかもしれませんが、使ってみて非常にこだわりを感じるディスプレイだと感じました。

盛りだくさんでフィンエアーの宣伝をしてしまいましたが、決して広告ではありませんよ(笑) 実際に乗ってみた僕の体験談としてお楽しみいただければ幸いです!

参考:
スカンジナビア航空 – Wikipedia
フィンエアーとマリメッコのコラボレーション | Finnair – 日本
Finnair Gallery
Finnair Gallery
SAS all over the place | Flickr – Photo Sharing!