ヒュゲリなコラム

冒険好き必見。オスロのコンチキ号博物館には、夢と希望がつまっていた

青い海。大きく広げられた帆。たったひとつの説を立証するために、6人の男たちは、いかだで太平洋を渡る大冒険をします。

みなさんこんにちは。 筆者は8月にノルウェーのオスロにある、コンチキ号博物館(The Kon-Tiki Museum)に行ってまいりました!
それが予想以上に良かったので、ぜひこの場でレポートしていきたいと思います。

kontiki museum
博物館に入ると、まず目に入ってくるのは上の階の実物大のコンチキ号と、地下の小さな映画館。そこでは10分程度のコンチキ号に関する映像や、2時間のドキュメンタリー映画をフルで見ることができます。好きな方からまわりましょう。

もくじ

コンチキ号とは?

ノルウェーの人類学者トール・ヘイエルダールが1947年、5人の仲間たちと作ったいかだの船です。

ヘイエルダールは、南太平洋のポリネシア人の起源についての研究の中で、ポリネシア諸島の石像がペルーにあるものと似ていることなどから、「インカ時代に南米から海を渡ってきた」という説をとなえます。

当時の船をつくる技術じゃ太平洋を渡ることなんて不可能だ!と多くの学者に反対されたにもかかわらず、ヘイエルダールは竹やマングローブなど、古代でも手に入れることができる素材だけで、コンチキ号を作りあげました。

さらに、5人の仲間と一緒にコンチキ号にのって、当時不可能といわれていた、ペルーからポリネシア諸島への航海を、102日間かけて成功させたのです。この実験によって、ヘイエルダールは自身の学説を証明することができました。

hejerdal
ヘイエルダールの書斎。コンチキ号での漂流実験をはじめ、ほかの冒険記も出版しています。
表情や質感がかなりリアルですね。

ship kontiki repulica
コンチキ号のレプリカ、かなり大きいです!
原始的な船での102日の航海は、壮絶だったのではないでしょうか。

トール・ヘイエルダールの冒険は続く

コンチキ号での航海を成功させたあとも、ヘイエルダールは海に出てさまざまな漂流実験をくりかえしました。
博物館では、葦の葉で作ったラー号やチグリス号で航海したようすも展示されています。

研究のためなら危険もいとわない、という彼の情熱が見えますね。

kontiki museum exhibition
ヘイエルダールの二回目以降の航海には、国際色豊かな仲間が参加しています。
なかには日本人の写真家もいました。
チグリス号のレプリカには、船員の出身国の旗がかかっています。
ship thiglis repulica

ヘイエルダールの数々の実験と、心おどる航海のようすが見られるコンチキ号博物館。
ノルウェーを訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみてくださいね!

The Kon-Tiki Museum

住所:Bygdøynesveien 36, 0286 Oslo, ノルウェー

(バス30番、またはフェリーで” Bygdøynes”)

営業時間:9月~10月 10:00~17:00

11月~2月 10:00~16:00

3月~5月 10:00~17:00

6月~8月 9:30~18:00

(年末は営業時間の短縮あり)

ウェブサイト:http://www.kon-tiki.no/