ヒュゲリなコラム

空港とプールの謎ルール@アイスランド(後半やや過激)

世の中には、「そのルールわざわざいる?」というようなものもありますが、今回はふたつ、アイスランドの空港とプールにまつわる、ちょっとおかしな(?)ルールをご紹介します。
「アイスランドのプールなんて行かないよ!」なんて方も要注意。
なぜなら、アイスランドが世界に誇る天然温泉「ブルーラグーン」も、水着で入浴することを考えればプールのようなものだから。
チェックしておいて損はありません!

もくじ

1. 「空港で寝てもいいよ」ルール

アイスランドの玄関口であるケプラヴィーク空港(Keflavík Airport)は最近、「空港で寝てもいいよ」ルールを発行しました。
ルールの内容はその名のとおりなのですが、そもそもなぜそんなルールが必要だったのか。
その理由は、空港の離陸スケジュールにあります。

アイスランド空港スケジュール
(https://www.kefairport.is/English/Timetables/Departures/

上のスケジュールは、9月9日のケプラヴィーク空港発のスケジュールです。

最終便は遅く、始発便は早いですよね。
5時45分発ベルリン行きの便に乗るお客さんなんかは、前夜のうちに空港に到着、チェックインを済ませておきたいところです。

しかし、従来の空港ルールでは、早朝便の前夜チェックインができませんでした。
つまり、重い荷物を抱えたまま空港で夜を明かし、疲れの取れない体で重い荷物を引きずりながら、意識半ばでチェックインを済ませ、セキュリティチェックに引っかかったか引っかからなかったのかも覚えていないままに飛行機に乗るというような、ストレスフルな出国をしなくてはいけなかったということですね。
sleep at airport
(画像はイメージです。/提供:Harry Knight on Unsplash)

また、早朝便を待つ多くのお客さんの荷物が、空港内の移動の妨げになるという、安全上の問題も生じていました。

その事態を重く見た空港は、前夜チェックインを認め、重い荷物を前夜に預けられ、お客さんが気持ちにゆとりを持てるルールを設定したのです。

空港に滞在するお客さんの数が減らないので、「根本的な問題解決になっていない」という指摘はあるようです。
それでも空港側は、大きな荷物が空港の床を占拠することなく、快適な空港泊を提供できるようになったことに、ある程度満足をしています。

みなさんも金銭的な事情や時間的な事情で、空港泊せざるをえないということもあるかもしれません。
その際は、空港のルールに従って、じゅうぶん安全に気をつけてくださいね。

 2. 「これはそれを乾かすものではないですよ」ルール

balldryer
<画像:Iceland Magazine>

アイスランドのとあるプールに掲示されているこのルール。
賢明な読者の方ならお察しのように、「プールに備え付けられているドライヤーは、髪の毛を乾かすものであり、そっちを乾かすものではありません」というルールです。

男性のみなさん、ブルーラグーンにドライヤーがあっても、テンションが上がって使い方を間違えないようにしましょう。

 

参考:

Keflavík Airport tests new approach to travellers who overnight in terminal: Let them sleep | Iceland Magazine

Gentlemen visiting Sundhöllin swimming pool must be reminded their head is not located between their legs | Iceland Magazine