ついに8月に突入!たくさん汗をかく季節がやって来ましたね!そんな「汗」ですが、みなさん汗を有効活用しようなんて思ったこと…ありますか?
私は、今まで汗を面倒なものだとしか思ったことがありません。常にハンカチで拭かないといけないわ、洋服にはしみができるわ、洗濯を頻繁にやらないといけないわで…。もちろん汗をかくことは体にとって良いことかもしれませんが、正直厄介なものですよね。
しかしなんとつい最近スウェーデンで、そんな厄介な「汗」を有効活用し、飲料水を作るための機械が開発されたとか!?
これは、ユニセフとゴシア・カップ(Gothia Cup=スウェーデン西海岸の都市ヨーテボリで毎年開催される世界最大規模の少年サッカー大会)による共同プロジェクト。水不足で苦しむ世界中の子どもたちへの支援を呼びかけることが、最大の目的でした。
開発に携わったのは、スウェーデンのPRエージェンシーDeportivoと、エンジニアのアンドレアス・ハマーさん。彼らが作った通称スエット・マシーン(汗の機械)は、今年のゴシア・カップにて初披露されました。ものすごく単純に機械の使い方を説明しますと:
①用意されたエクササイズ用バイクでたくさん汗をかく
②汗を吸い込んだシャツを機械の中に入れる
③汗をシャツから搾り出す
④搾り出した汗から塩分や不衛生なバクテリアを取り除く
⑤飲料水の出来上がり!
元々汗だったことに変わりはないので若干飲むことに抵抗はあるものの、「運動中にかいた汗で、運動中に必要とする水を作る」というのは今まで聞いたことのない斬新な循環プロセスですよね。しかもスウェーデンの水道水よりも美味しいとか…!?
私たちは、普段何の苦労もなく当たり前のように美味しい水を手に入れることができます。そこで、あえてキレイな水を作るためにひと汗かくことで、水のありがたさを感じることができるこのプロジェクト、なかなか興味深い試みだなぁと思いました。
ちなみにこのイベントに参加した人々は、水を浄化するためのタブレットを購入してユニセフへ寄付。集められた大量のタブレットで、なんと2375万リットルの水を浄化することができるそうです。
今まで厄介なものとしか思っていなかった「汗」ですが、このスエット・マシーンを通して、キレイな水を欲している人が世界中にはたくさんいるんだ、という気付きを与えられた気がします。
今後、大量の汗をかく度に、スエット・マシーンのことを思い出してしまいそうです!