Moi!この度ヒュゲリニュースの記事を書かせていただくことになりましたmichiyoです。今回はヒュゲリニュースのライター・ayaと一緒に兵庫県立美術館で1月9日に開催された「フィンランドのくらしとデザイン−ムーミンが住む森の生活展」の内覧会に行ってきましたのでその模様をレポートしたいと思います!内覧会にはフィンランド大使館のヤリ・グスタフソンさんや、兵庫県立美術館を設計された建築家の安藤忠雄さんも来ていましたよ!
今まで北欧デザインを紹介する展覧会は、日本でも過去に何度か開催されていましたが、フィンランドの魅力だけを紹介する展覧会は珍しく、今回の展覧会は作品数も最大規模だそう!(約350点が公開。日本初公開のものも多数。)
関西の北欧好きが待ちに待った展覧会!北欧好きで美術館好きの私も、この日が来るのを楽しみにしていたので、半ば興奮気味に美術館の展示室の前に行くと、なんとびっくり!
そこには大きな木のコテージが出現していました!
中を覗いてみると、そこにはムーミン一家がフィーカしていました!中には北欧デザインがたくさんあしらわれ、可愛らしい雰囲気に包まれています。
ムーミン一家と一緒にお茶がしたくなりますね。
さて、この展覧会はフィンランドのデザインをただ紹介するだけではありません。フィンランドのデザイナーやブランドのプロダクトをはじめ、絵画、文学、建築、工芸など幅広い分野を紹介しつつ、それらがどうやってフィンランドで生まれたかを学ぶことができます。
(写真:ライターがフィンランド旅行時に撮影)
上の写真は、フィンランドを代表する建築家エリエル・サーリネンの代表作ヘルシンキ中央駅ですが、このサーネリンの他の作品はもちろん、アルヴァ・アアルト、デザイナーのカイ・フランクが手がけた作品も並びます。また、みんな大好きムーミンの原画も、もちろんありました!作者のトーベ・ヤンソンの絵画作品など日本ではあまり観られないものも。
フィンランドを読み解く一つのキーワードに『カレワラ』というものが登場します。みなさん、『カレワラ』って聞いたことありますか?
『カレワラ』は、フィンランド人のアイデンティティを築いた、フィンランドに古くから伝わる伝説を物語にまとめたものです。これに、デザインもシベリウスもムーミンも影響を受けたといいます。日本でいう『古事記』のようなものかもしれませんね。(amazonにもありました。)
また、マリメッコやアルテックの展示室では、美術館の通常の展示と異なり、まるでお店の様にディスプレイされていました。(写真:ライターがフィンランド旅行時に撮影/アルテック店内の様子)
最後の展示室では、ヘルシンキ交通局とヘルシンキ広域交通のデザインや、フィンランド郵政のデザインなど、街の生活にかかわるフィンランドデザインの「今」が紹介されていました。
(写真:ライターがフィンランド旅行時に撮影)
などなど、充実した展示物&内容盛りだくさんで、残念ながらこの記事内では書ききれません。ぜひ会場へ足を運んで、その目でお楽しみください。展覧会が終わっても、油断は禁物!出口には北欧のグッズがたくさん集められたショップも併設されていました。最後まで楽しめるので、なかなか帰れませんよ!(笑)時間に余裕を持っていくことをお薦めします。
◆内覧会を振り返って:
全体を通じて印象的だったのは、開会式の挨拶で フィンランド大使館のヤリ・グスタフソンさんがおっしゃっていた、「フィンランドではデザインは特別なことではなく、日常生活に溶け込んでいる。」ということでした。くらしの中に、当たり前の様にデザインが存在しているのです。
また、フィンランドと日本は美の価値観を共有していて、とても似ているということも。フィンランドは厳しい冬の時期を過ごし、日本も災害など自然に対して脅威を感じることがあります。西洋では自然を支配する考えが一般的ですが、フィンランドと日本はどちらの国も自然に感謝し共にくらすという考えが根付いています。
「シンプル」「上質」「自然への感謝」「機能性」を大事にしているフィンランドのデザインと日本の感性が似ているなんて、とても嬉しいですね。
また、安藤忠雄さんは開会式の中で「日本は生活、生活と言いながら、新しい生活を見つけ出せていないのではないか。」とおっしゃっていました。この展覧会では、これからの日本のくらしを考えるヒントにもなる、そんな期待がこめられていました。
この展覧会を観れば、フィンランドとあなたの距離がグッと縮まること間違いなし!現在開催中〜3月10日までですので、お見逃しなく。兵庫県立美術館のシンボル「美カエル」くんも待ってるよ〜!それでは、MoiMoi!
[Information]
◎フィンランドのくらしとデザイン−ムーミンが住む森の生活展
期間:2013年1月10日(木)〜3月10日(日)
場所:兵庫県立美術館
住所:兵庫県神戸市中央区脇浜海岸通1丁目1−1
※開館時間や料金は兵庫県立美術館HPで確認してくださいね!