(写真:The Local)
先日ストックホルムで開催された毎年恒例のGay Gala(ゲイ・フェスティバル)に、とんでもないサプライズゲストが登場しました。そのゲストとは、なんと!スウェーデン王室のビクトリア王女。
「Gay of the Year」賞を授与するために王女がステージに登壇すると、何も知らされていなかった観客は前代未聞の出来事に驚き。スタンディングオベーションが1分近く行われたそうです!
賞を受賞したのは、コメディアンであり作家としても活躍しているヨーナス・ガルデル氏。1980年代にスウェーデンのゲイコミュニティ内で流行したエイズを題材にした小説がベストセラーとなり、TVシリーズ化までされたそうです。この小説、そしてTVシリーズも、別枠で賞を受賞しました。
ガルデル氏は王女に呼ばれてステージにあがると、こんな一言を:
「ビクトリア、あなたは私たちの王女かもしれないけど、今夜はこの私が女王よ」
王女相手にこんなことをサラッと言えてしまうところは、さすがコメディアン。というか、こんな冗談を快く受け入れてくれる王女も、さすがです。
スタンディングオベーションと、王女のスピーチ、そして授賞の瞬間の映像は、↓の画像をクリックしてぜひご覧ください。王女の美しさ、そして表現力の豊かさには脱帽です。
LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)であることをカミングアウトしづらい環境になってしまっている日本に比べると、スウェーデンでは、北欧最大のLGBTイベントであるStockholm Prideが毎年開催されるなど、性的マイノリティに対してとても寛容なイメージがあります。そのイメージは、Gay Galaでの王女の登場によって、より一層強固なものになりました。スウェーデンのLGBTコミュニティにとっても相当励みになったでしょうし、1分近くスタンディングオベーションしたくなる気持ちも良くわかりますよね!
参考:
Princess steals the show at Sweden’s gay gala – The Local 2/5/2013
Crown Princess Victoria of Sweden at the QX Gay Gala – QX 2/7/2013