ヒュゲリなコラム

ちょっぴり過酷だった年末年始のオーロラ旅行 in スウェーデン【PART4】

ちょっぴり過酷だった年末年始のオーロラ旅行 in スウェーデン【PART4】
ちょっぴり過酷だった年末年始のオーロラ旅行 in スウェーデン【PART4】

アビスコ編を3回に渡ってお送りし、「ちょっぴり過酷だった年末年始のオーロラ旅行 in スウェーデン」も、ついに終盤に差し掛かってきました。

Part④では、まず4日目の午前中にアビスコで参加してきたクロスカントリースキーの初心者向けツアー体験談をお送りしたいと思います。その後、夕方から夜にかけてキルナで挑戦したスノーモービルツアーをご紹介いたします!(注:オーロラは出てきません。)

【1月1日】

〜クロスカントリースキー編〜

前の晩にオーロラを初めて見ることができて、ウキウキな感じで迎えた正月の朝。最高に天気が良く、クロスカントリースキーをするには絶好なコンディションでした。

ちなみにクロスカントリースキーとは、北欧スカンジナビア地方で誕生・発展したスキーの型であり、ノルディックスキーに分類されているそうです。普通のスキーと構造的に何が違うのかというと、固定させるのはつま先だけ、という点です。なので、かかとは自由に上下に動かすことができる。そのような作りになっている理由は、滑る場所が山ではなく、森とか林の中のなだらかな場所なので、ポールを使いつつ歩くような感覚でスキーを動かす必要があるからです。

私はスキーは滑ったことがありますが、クロスカントリースキーは全くの初心者だったので、板とポールだけを借りて自由に散策するのではなく、宿が企画している初心者向けのコースに参加することにしました。

最初は、かかとが固定されていないのがとても不思議な感覚でした。でもコツを掴むと、ものすごく楽しい!!個人的には、スキーやスノボのようなスピードを楽しむスポーツよりも、森の中を散策しながら景色も楽しめるクロスカントリースキーのほうが好きかもしれません。

イケメンコーチでした。
イケメンコーチでした。


Lapporten(U字谷)が美しい
Lapporten(U字谷)が美しい
 散策中。
散策中。
絶景。
絶景。
これがクロスカントリースキー。
見た目は普通のスキーと変わりませんね。
これがクロスカントリースキー。


運動好きな方、散策好きな方には、クロスカントリースキーがかなりおすすめです。キルナでなくても、多分スウェーデンならどこでも出来ると思います。森と林と雪は、山ほどある国ので。

〜スノーモービル編〜

クロスカントリースキーを終えた後、レンタカーでキルナへ向かいました。出発したのはお昼過ぎで、3時間後にキルナに着いた頃には、もうあたりは真っ暗。そして、雪。ということは曇り空なので、この日のオーロラ観測は、絶望的。けれどもスノーモービルツアーを予約していたので、今晩だけはオーロラを忘れて楽しもう!という気分に切り替えてみました。

そもそもスノーモービルツアーの中身をよく把握していなかったので、単純に運転するガイドさんの後ろに座ってドライブを楽しむのかと思いきや、集合場所に集まってみるとガイドはたったの一人に対して、ツアー参加者は7名。そしてスノーモービルは5台。結局ガイドは一人で乗り、参加者は一人二組で乗って、2時間のドライブに繰り出しました。

本当はこのツアー、「スノーモービルを使ってオーロラを探しに行こう!」というものだったのですが、見事な曇り空+雪だったので、それは断念。けれども森の中や湖の上を暗闇の中で運転するのはとってもスリリングな体験でした!湖の上は直線上に走るだけなので、ガイドさんの「スピードガンガン出していいよ!」の一声に、みんな100km/h以上出してました。正直、怖かったです。ていうかそもそも、スノーモービルってそんなにスピード出るんだ!?って感じですよね。

あとは、数十cmもある深〜い雪の中を運転してみよう!というチャレンジもありました。これはかなり難しい。方向転換する時は、座りながらではできません。お尻を浮かせた状態で、曲がりたい方向に全体重を掛けないと、スノーモービルの向きは変わりません。そしてある程度スピードを出さないと、すぐに雪に埋まって動けなくなってしまう。

オーロラは見れなかったものの、色んなアドベンチャーがあって、思い出に残る夜となりました!

写真がブレたけどいい感じにスピード感が出てます。
写真がブレたけどいい感じにスピード感が出てます_1
写真がブレたけどいい感じにスピード感が出てます_2
 まるで気分はリアルディズニーランド。
まるで気分はリアルディズニーランド。
空は真っ暗なのに、木はふかふかの雪に包まれて、真っ白。
とても美しい景色でした。
空は真っ暗なのに、木はふかふかの雪に包まれて、真っ白。

2時間のドライブを終えて出発点に戻ると、今度はサーミ族風の小さな小屋(サーミ人はスウェーデンやフィンランド、ロシアなどの北部に住む少数民族です)にみんなで集まり、ディナータイム。2時間、外に出っぱなしだったので、この焚き火には本当に救われました…。

左に立っているのがガイドさん。
左に立っているのがガイドさん。
ディナーといえるほどのものではないのですが…
サーミ人が良く食べるらしい、トナカイとジャガイモのクリームシチュー。
美味しかったです。
サーミ人が良く食べるらしい、トナカイとジャガイモのクリームシチュー。



ということでこの日は、スキーとスノーモービルという二つのスポーツアクティビティを満喫することができました。皆さんも機会があればぜひ試してみてください!

そしていよいよ、最終回へ…。