ストックホルムには、世界的にも評判の高いコミュニケーション専門学校、Berghs School of Communicationがあります。
今回は、そこの生徒たちによるイノベーティブな作品をみなさんと共有したいと思います!異なる学科に所属する7名の生徒が制作したのは、一つのウェブサイト。その名は、
「Drömbyrån (夢のエージェンシー)」
彼らがこのサイトで試みたこととは、エージェンシーが優秀な若者をリクルートするための場を提供することではなく、むしろその逆。若者たちが、自分らにとって「夢のエージェンシー」はどこなのかを判断するための場を提供することでした。
サイトには、制作に携わった7名の生徒からこんなメッセージがあります:
「皆さんがどんな仕事をしているのか知っています。そして、その仕事をどれだけ上手くこなしているかも知っています。けれども、皆さんがどんな人たちなのかを知りません。そこで私たちからのお願いです。6秒以内で、私たちが夢に見ている広告業界の裏側を、ほんの少しだけ、覗かせてください。」
エージェンシーは下記の手順に従って企画に参加することができます:
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① iPhoneかiPadにVineというビデオ制作アプリをダウンロードし、ツイッターアカウントと連携させる
※Vineとは、手軽にループビデオを制作できるアプリです
② 6秒以内のエージェンシー紹介ビデオを制作する
③ ビデオをハッシュタグ「#drombyran」と共にツイートする
ちなみに今こんなツイートがされています↓
#drombyran に関するツイート
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ウェブサイトでは、各エージェンシーの制作したビデオを一覧で見ることができます。下のキャプチャは静止画ですが、ウェブサイトで見ると6秒の動画がループされた状態を常時楽しめます。オフィスの何気ない風景を撮影したものもあれば、ループビデオの特性をうまく活かした動画もあって、なかなか面白いですよ。
ちなみに企画者である7名の生徒らも、自己紹介ビデオを公開しています:
投稿された動画を審査し、「夢のエージェンシー」に最もふさわしいエージェンシーが3月上旬に発表されるそうです。必ずしもスウェーデンのエージェンシーである必要は無いと思うので、日本のエージェンシーで働いている方がいましたら、ぜひ6秒ビデオを投稿してみてはいかが?
「雇う人」「雇われる人」という上下の関係ではなく、対等な立場でお互い向き合ってみませんか?というような姿勢が感じられるこの企画。フラットで平等な社会を尊重するスウェーデンだからこそ、このような発想が生徒たちから生まれたのかもしれません。妙に魅力を感じたウェブサイトのご紹介でした。
参照元:
Berghs-studenter utser Sveriges skönaste byrå – Resume 2/19/2013
Drömbyrån – Website