世界中で銀行は巨大化し、今では実店舗を持たない「ネット専業銀行」も少なくありません。そんな中、デンマークの田舎町にあるとってもヒュゲリな銀行がニュースで紹介されていたのでご紹介します。
画像:VIDEO Lokal sparekasse trives uden hjemmeside med blot to ansatte og én åbningsdag | Nyheder | DR
1869年から続くウルフボー貯蓄銀行は西ユトランドにあり、デンマークで2番目に小さな貯蓄銀行です。マネージャーと簿記係の2人だけがパートタイムで働いており(合計で週に26時間程度)、古い計算機に昔ながらの金庫、台帳は今も全て手書き、さらにはWindowsの前身であるDOSと呼ばれるシステムを使いながら仕事をしています。
「顧客のことを知っているのが強みです」と語る71歳のイェンス氏。営業時間は木曜日の15時から17時のみですが、それでも400人ほどの顧客から不満の声はあがりません。今まで1クローネも赤字を出したことはなく、預入金は2,100万クローネ(約3.8億円)、貸付金は250万クローネ(約4,600万円)だそう。
「不必要に大きくなる必要はなく、この場所で仕事を続けられればよい」と笑顔で語るイェンス氏。成長を前提としている経済の中で「働くことの意味」をふと考えさせられる、そして地方で代々続いてきた「人と人のつながり」を感じさせてくれるヒュゲリなニュースでした。
銀行の雰囲気がわかる動画をご覧になりたい方は、下記のリンクをクリックしてご覧ください。
参考:
VIDEO Lokal sparekasse trives uden hjemmeside med blot to ansatte og én åbningsdag | Nyheder | DR