北欧映画好きのあなた!お待たせしました、今年も北欧映画の祭典、トーキョーノーザンライツフェスティバルの季節がやってきました。
12月初旬に公式サイトにて、パンフレットのPDF配布が先行開始されて以来、Twitter上の北欧映画ファンが歓喜しているようです。2014年に全国で上映されたスウェーデン映画『シンプルシモン』が多くの日本人の心を掴んだことで、北欧映画ファン自体が増えている印象です。
ノーザンライツフェスティバルって行ったことなかったけど、今回はシンプル・シモンの監督の作品やってくれるみたいでめっちゃ行きたい!
— ひ な た (@d_hinata) 2014, 12月 15
今度のノーザンライツフェスティバル、
個人的なおススメは『オスロ、8月31日』。
これ、なんとラース・フォン・トリアーの甥っ子の作品。自殺願望に取り憑かれた青年の話で案の定死ぬほど暗い映画なんだけど、おじさんみたくサディスティックな要素は皆無で“優しい絶望”に胸がキュンとします。
— 瓶詰めの映画地獄 (@eigajigoku) 2014, 12月 17
来年のノーザンライツフェスティバル内容UPされてた。ほんと毎回色があって凄い〜。今感も昔感もちゃんとあって^^Pit Innでの「北欧からの贈り物」も素敵だし、エリカ・パトリックも映像で観てみたいし、劇場版ニルスまで!オープニングのトナカイが走るシーン、凄すぎてゾクっとする。
— Illustratorナシエ (@nashie748) 2014, 12月 27
そもそも、その『シンプルシモン』が日本で初めて公開されたのが、2012年開催のトーキョーノーザンライツフェスティバル。映画が好きな方にとっては「次に来る北欧映画はなにか?」というワクワクした気持ちで迎えるのが、この映画祭と言えるのでしょう。
では、今年のトーキョーノーザンライツフェスティバル注目ポイントはどこなのか?順番に見ていきましょう!
もくじ
9本のジャパンプレミア作品
日本でまだ公開されていない作品がたくさん上映されるのが、トーキョーノーザンライツフェスティバルの素晴らしいところ。北欧好きや映画好きが挙ってイベントを訪れる秘密なのです。
今年も全部で9本のジャパンプレミア(国内初公開)作品があります。まずは眺めてみましょう。
- 『リメイク』 2014年 / スウェーデン / 監督:アンドレアス・エーマン
- 『ビッチハグ』 2012年 / スウェーデン / 監督:アンドレアス・エーマン
- 『リプライズ』 2006年 / ノルウェー / 監督:ヨアキム・トリアー
- 『湿地』 2006年 / アイスランド、デンマーク、ドイツ / 監督:バルタザール・コルマウクル
- 『ボス・オブ・イット・オール』 2006年 / デンマーク、スウェーデン、アイスランド、フランス、イタリア、ドイツ / 監督:ラース・フォン・トリアー
- 『ピンチクリフのクリスマス』 2013年 / ノルウェー / 監督:ラスムス・A・シヴァートセン
- 『劇場版 ムーミン谷の彗星』 2010年 / フィンランド、ポーランド、オーストリア / 監督:マリア・リンドバーグ
- 『バレエ・ボーイズ』 2014年 / ノルウェー / 監督:ケネス・エルヴェバック
- 『ドグマ・ミーティング』 2002年 / デンマーク / 監督:イェスパー・ヤーイル
担当者の方曰く「全部注目してほしい」とのことでしたが、特に北欧好きの集まりであるヒュゲリニュース読者にとって気になるのは『ピンチクリフのクリスマス』かなと思います。
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『ピンチクリフのクリスマス』は、ノルウェーの国民的アニメ(人形映画)の続編。前作の『ピンチクリフ・グランプリ』は1975年にノルウェーで公開された映画で、1993年には人口が500万人前後のノルウェーにおいて累計のチケット売上枚数が500万枚を突破するほど、ノルウェー国民から絶大な指示を得ている作品です。
映画『ピンチクリフのクリスマス』あらすじ
ピンチクリフ村では、発明家のレオドアとアヒルのソラン、ハリネズミのルドビグがクリスマスの準備をしていた。でも、肝心な雪が全く降らない!レオドアはとある人物に頼まれてスノーマシンを発明し、雪を降らせることに成功するが、マシーンが暴走を始め・・・。引用:トーキョーノーザンライツフェスティバル2015パンフレット
2014年にノルウェーアカデミー(アマンダ)賞最優秀児童・青少年映画賞を受賞した作品だけあり、子供が楽しめる作品として人気が出そうです。
今、絶対注目の北欧出身監督特集
また、今とにかく注目の、北欧出身映画監督の特集があります。
1人目がスウェーデンのアンドレアス・エーマン監督。『シンプルシモン』の監督として一躍人気になり、その後2012年に『ビッチハグ』、2014年に『リメイク』とふたつの映画を順調に公開。2作品とも今回が日本初公開で、『シンプルシモン』を観た人にとってはとても注目度の高い上映になりそうです。
『シンプルシモン』も、目の不自由な方でも楽しめる音声ガイドと、耳の不自由な方でも楽しめる字幕ガイド付きのスペシャルバージョンで上映されます。もう一度、みんなで『シンプルシモン』を楽しみましょう!
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2人目はコペンハーゲン生まれ、ノルウェー育ちのヨアキム・トリアー監督。今回公開される作品のうち『オスロ、8月31日』は、ノルウェーアカデミー(アマンダ)賞最優秀監督賞と最優秀編集賞を受賞した作品。
一方今回がジャパンプレミアとなる『リプライズ』は、同監督初の長編作品だったにも関わらず、ノルウェーアカデミー(アマンダ)賞最優秀作品賞と最優秀監督賞、最優秀脚本賞をトリプルゲットした、必見の作品です。
今注目の両監督あわせて5作品が上映されます。お見逃しなく。
『シンプルシモンDVD先行発売』
最後に、トーキョーノーザーンライツフェスティバル2015では、『シンプルシモン』のDVDが先行して販売開始されます。通常販売が3月4日開始ですので、ひと月以上早く手に入れることが出来るんです!
さらに、会場でDVDを購入するとマグネットの限定特典がついてくるそうです。どうせ買うなら早く、レアなものを手に入れたいですし、興味がある方は早めにゲットしましょう!
いろいろご紹介しましたが、今回紹介しなかった作品も数多く上映される、年に1度の機会です。関西在住の僕を含めて、遠方の方には参加したくても出来ない垂涎もののイベントですが、東京近郊の方、もしくは東京に行く予定がある方は是非行かれてみてはいかがでしょうか。
前売りチケットなど、詳しい情報は公式サイトにて今すぐチェック!
トーキョーノーザンライツフェスティバル2015
開催期間:2015年1月31日(土)〜2月13日(金)
場所:ユーロスペース & アップリンク
チケット:前売り(1回券1,300円 / 3回券3,600円)当日(1回券1,500円 / 3回券3,900円 / 学生・シニア・ユーロスペース会員1,200円)
http://www.tnlf.jp/
参考:
トーキョーノーザンライツフェスティバル2015 | 2015年1月31日~2月13日
ピンチクリフ・グランプリ – Wikipedia