Flickr:Aprile Clark
なんとも悲しいお知らせです。まさかこんな悲しい記事を書く事になろうとは思っていませんでした。
しかし筆者はアラビアファンの一員として事実を受け止めるため、ここに今回の事実を記したいと思います。皆様、少々お付き合いくださいませ。
もくじ
アラビア工場 閉鎖の方向へ?
フィンランドの首都ヘルシンキの北部にあるアラビア地区に、そのアラビア工場はあります。多数のクリエイターがここから世界的に愛されるデザイン食器を排出してきました。
この歴史的な陶磁器の工場であるアラビア工場が閉鎖されようとしています。
海外に生産を移すことでコストの削減を図り競争力をつけ、市場での生き残りをかけることが閉鎖の理由とのことです。
このニュース聞いて世界中のファンから悲しみの声が上がっています。
「フィンランドブランドなのにフィンランドでの生産を無くすってどういうことなの!?」「フィンランドの地でフィンランド製のアラビア食器を買うことに意味があるのに!」
そうですね、私もそう思います。
ただでさえ日本で売られているムーミンマグのほとんどはタイ製で、物寂しさを感じていましたから。
現地のフィンランド人の多くも工場の閉鎖に反対しています。
アラビア工場の長い歴史・伝統に終止符を打つこと、130名程が解雇になること等に怒りの声が上がっているのだそうです。
開発・設計・デザインプロダクションはそのままフィンランドで行われるそうですが、その他詳しい情報はまだ出てきていません。
工場内見学ツアーも無くなる?
なんといってもアラビア工場を訪れたら参加したいのが工場内見学ツアー。
工場内のイッタラアウトレットショップにて食器類を買い物することもひとつの醍醐味ですが、せっかくアラビア工場を訪問するならば陳列されている食器類がどのように作られているのか知っておきたい気持ちに駆られます。
筆者は3年程前にこのツアーに参加しました。
ツアーの内容はまだ行かれたことがない方のためにここでは書くことを控えますが、どんなに詳細に書かれた観光案内書籍やネット情報でも、それを優に超えてしまう迫力や感動がツアーにはありました。
まさに「百聞は一見に如かず」です。
ツアーでは生産現場を見ることができました。今回の工場閉鎖に伴ってこのツアーが廃止になるのか、それとも生産現場をそのまま残し「ここでも生産が行われていた」ことをこれからツアーで伝えていくのか。
ツアーについての詳細がないのでどうなるのか分かりませんが、それも併せてこれからアラビア工場がどのような変化を見せるのか注目です。
またアラビア工場について詳細が分かりましたら今回のようなレポートを書かせていただきたいと思っています。
夏も終わり、これからクリスマスやオーロラシーズンに入るので、フィンランドに行かれる方も多くいらっしゃると思います。
アラビア工場が正式にいつ閉鎖になるのかは分かっていませんが、都度情報をチェックし時間に余裕がございましたら是非閉鎖前の工場に足を運んでみてください。