北欧を中心にヨーロッパで活動するジャズシンガー、Lisa Ekdahlを皆さんはご存じですか?日本ではまだ馴染みのあまりない名前かと思います。
画像:Album Released: Look to your own heart – Lisa Ekdahl
彼女はスウェーデン郊外の町Mariefredに生まれ、地元の高校の音楽コースで学んだ後1989年、親元を離れ単身でストックホルムへと移り音楽活動を始めます。そして早くも1990年には有名なPeter Nordahl jazz trioに参加し、その後すぐにToni HolgerssonとともにCDを制作するなど、瞬く間にその名を馳せさせました。
驚くべきことは彼女の年齢で、当時弱冠18歳にしてその実力が認められ、大手レーベルのEMIからのオファーを受け、1994年に同社からデビューアルバム”Lisa Ekdal”をリリースします。そのアルバムで彼女は、新人としては異例のスウェーデングラミー賞3部門同時受賞(年間最優秀アーティスト賞、年間最優秀女性ポップ・ロックアーティスト賞、年間最高売り上げアルバム賞)という大ヒットを記録しました。
彼女の特徴はなんと言ってもその歌い方にあります。 “レイドバック”と呼ばれる、後ろに引っ張られるような余裕を持った独特の歌唱方法と幼くも繊細な歌声は、ヨーロッパで、中でもとりわけフランスでその歌唱力が評価されています。
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現在では、彼女の活動範囲はヨーロッパを飛び出し、2015年3月には上海や北京でのコンサートも成功させています。まだ日本での公演歴はありませんが、彼女のアルバムの中にはsonyやEMIといったレーベルから出ているものもあり、それらは日本でも購入することができます。北欧を代表するその歌声を、ぜひ1度聴いてみてはいかがでしょうか。
参考:
Lisa Ekdahl – Official website
Lisa Ekdahl – Wikipedia
Lisa Ekdahl: “Jag älskar att bli manisk” | Musik
Lisa Ekdahl
Sångerskan med mörka sidor. Skivaktuella Lisa Ekdahl. “Jag kände mig hotad av allt det ytliga i branschen”