今回は、北欧5カ国それぞれに象徴的な単語をご紹介します!
みなさんはどのキーワードが、お好きですか?
もくじ
アイスランド「Þetta reddast(セッタ レダスト)」
「だいじょうぶ、なんとかなるよ!」
「まあ、うまくいくよ!」
こんなのんきなフレーズがアイスランドのモットー。だって、そうでも言っておかないと、やってられないから。
複数の大陸プレートの上に立ち、活火山を持つ特殊な地形のアイスランドは、その自然の脅威に振り回され続けてきました。
何かを計画したって、火山が爆発しちゃえばそれでおしまい。
だから細かいことを考えすぎずに「なんとかなるって信じていこう!」となったのかもしれませんね。
スウェーデン「lagom(ラーゴム)」
スウェーデンではlagomが非常に大切だといわれます。
lagomとは「ちょうどいい、いい具合」といった意味合いです。多すぎず少なすぎず、早すぎず遅すぎず、熱すぎず冷たすぎず・・・いい感じで。
スウェーデン人は、ときとして我々日本人からみると、そっけなく感じてしまうぐらい互いに干渉しない傾向が非常に強いのですが、そのあたりも彼らにとっては、lagomな距離感なのかもしれませんね。
デンマーク「hyggelig(ヒュゲリ)」
北欧ヒュゲリニュースの「ヒュゲリ」ですが、どういう意味だかご存知ですか?
完璧な日本語に直すのは難しいのですが、「楽しい」や「居心地がいい」というような意味を表します。
デンマークを表す象徴的なことばであり、デンマーク人が生活の中で大切にするキーワード。
デンマーク人の心に、暮らしに馴染んだ言葉です。
ノルウェー「koselig(クーシェリ)」
雰囲気にも人の行動にも食べ物にも、何にでも使える万能ワードkoseligは、ノルウェーのことば。
「週末どうだった?」に対して「koseligだったよ」とか、「このプレゼントあげる!」の反応として「めっちゃkoselig!ありがとう!」とか。
日本語にすると「素敵」といった感じかもしれませんが、とにかくポジティブに何にでも使えちゃうんですね。
デンマークの「ヒュゲリ」と少し似ているように感じますが、もっと範囲が広いかもしれません。
フィンランド「sisu(スィス)」
「フィンランドのキーワードといえば、やっぱり”ムーミン”でしょ」と思っていたあなたにごめんなさい。
寒くて暗くて長い冬だけでなく、歴史的には大国ロシアとスウェーデンに挟まれながら、耐えて耐えて耐えて、生き延びてきたフィンランド人にはsisuの精神がとっても重要。
sisuは「勇敢」や「忍耐」を表す、フィンランド人のキーワードです。
自然の脅威にさらされ続けてきたアイスランド人が「なんとかなるっしょ!」と生きてきたのに対し、大国の脅威にさらされてきたフィンランド人は「我慢、我慢だ・・・」と生きてきたというのは、なんとも興味深いです。
以上5つのキーワードをご紹介してきました。
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参考:Iceland’s crisis management In two words: “Þetta reddast” | Iceland Magazine
Goodbye hygge. Hello sisu: the new Scandi trends | THE TIMES