文化が違えば、その土地独特の表現があるものです。今回は、日本では耳慣れない北欧独特の表現をいくつかご紹介します。
あわせて、「ことばでわかる、あなたは北欧何人タイプ?」もお楽しみください!
もくじ
1. Født bak en brunost(ノルウェー)
直訳:ブラウンチーズのあとに生まれた
意味:ちょっとヌケている
ブラウンチーズとは、ノルウェーでよく食べられる茶色いチーズのことで、ヤギのお乳をもとにして作られています。味には少し甘みがあり、キャラメルっぽいと表現する人もいます。
ノルウェーの国民食に近い存在のブラウンチーズ。そのあとに生まれてきたヤツはちょっとヌケている、だなんて。ブラウンチーズのことを上げているのか下げているのか・・・(笑)
2. Att lägga lök på laxen(スウェーデン)
直訳:サケに玉ねぎを載せる
意味:事態を悪くする
スウェーデンでは魚の中でも、サケ、タラ、ニシンがよく食べられます。サケはマリネ状にしたり燻製にしたり、様々な形で楽しまれていますが、それに玉ねぎを載せると悪くなってしまう?そんなことないですよね?
実は、もともとの表現では「Att lägga lök på(玉ねぎを載せる)」だけだったそう。玉ねぎはそのツーンとする香りから、ネガティブな意味を持っていたようなのですが、やがてそこに「laxen(鮭)」が追加されてしまったということです。
3. Der är ingen ko på isen(スウェーデン、デンマーク)
直訳:氷の上に牛はいない
意味:何も心配することはない
牛がいたら、氷割れちゃいますもんね!(笑)
4. Er det hestens fødselsdag?(デンマーク)
直訳:今日は馬の誕生日かな
意味:オープンサンドのライ麦パンが分厚すぎる
この皮肉たっぷりな感じの表現、好きです(笑)
デンマークといえば、小エビをたっぷり使ったオープンサンド!が有名ですが、具がたくさん載っていて、なおかつパンが分厚く切ってあったら食べられないですもんね。
以上4つ、いかがでしたか?今回ご紹介した表現は、スウェーデン、デンマーク、ノルウェーのものだけでしたが、次の機会にはアイスランドやフィンランドのものもご紹介しますね。もしおもしろい表現をご存知の場合は、ヒュゲリニュースまでご一報をお願いします!