みなさん、まずはこの写真をご覧ください。船から海にばらまかれている白い物体。一体なんだと思いますか?
<画像 | svt NYHETER>
・・・答えはポップコーンです!
実はこれ、8月末にスウェーデンが主催を務めた環境保全演習バレックス・デルタ(Balex Delta)の様子なんですが、現地ニュースサイトで「バルト海に40000リットルのポップコーンがばらまかれる」というちょっと衝撃的な見出しで報じられていたのでご紹介したいと思います。
もくじ
バレックス・デルタとは
バルト海諸国が毎年行っている世界最大級の環境保全演習です。今年はスウェーデンが主催国となり、スウェーデン南部のカールスクローナ(Karlskrona)郊外で行われました。32ヶ国、8つの国際機関が参加する大規模な演習で、コンテナ船の事故により重油流出が起きた場合を想定して行なわれました。バルト海上での物資の輸送量は絶えず増加しているそうで、こういった演習はいざというときに各国が協力して対応するために必要なことですね。
なぜポップコーン?
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、ポップコーンは重油と比重・性質が近く、水上で似た広がり方をするそうで、重油回収訓練にもってこいなんだとか。万一回収漏れがあっても、鳥たちの餌になるので安心して訓練ができるのですね。
それにしても40000リットルのポップコーンとなるとちょっと想像しづらいですが、大体お風呂200杯分くらいでしょうか・・・?
参考:
40 000 liter popcorn släpps ut i Östersjön | svt NYHETER
Här släpps 40 000 liter popcorn ut över Östersjön | svt NYHETER
Östersjöländer samlas för stor miljöskyddsövning | svt NYHETER