北欧現地ニュース

iPadアプリをノルウェーの真冬でも利用してもらうために必要な工夫とは?

IKEAノルウェーがこの冬に、iPad向けのカタログアプリをリリースしました。

その際にSMFBという広告エージェンシーの実施したプロモーションがとってもIKEAらしい施策で気に入ったので、ぜひご紹介したいと思います。

北欧の冬は、ご想像がつくかと思いますが…非常に寒いです。

ですので外出時に手袋は必須。しかし手袋をしていると、とても不便に感じることが一つ。

スマートフォンやタブレットのタッチパネルが操作できない!
その需要を見込んだタッチパネル専用手袋というのは沢山あるようでして、【iPhone 手袋】でググると色々出てきました。

でも多くの方は恐らく、タッチパネルを操作するためだけにこの若干ダサい手袋を買おうとは思いませんよね。

愛用している手袋を使い続けたいですよね。

そこに目をつけたSMFBは、愛用手袋を外さなくても寒い日にiPadを利用できるように、指先に導電糸を縫い付けるためのDIYキットを無料配布したんです。

そうすれば、真冬でも問題なくタッチパネルを操作できる!導電糸を手袋に縫い付ける、というアイディア自体は、特に新しいものではありません。

けれども私が注目したいのは、単純に導電糸付きの手袋を配布するのではなく、IKEAらしくDIY式Do It Yourself=自分で組み立てる)にしたところ。

IKEA商品の特徴を上手く生かし、且つiPadユーザーの悩みを解決するアイディアに、とても関心しちゃいました。

ちなみに、いつもユニークな商品名を付けるIKEAですが、この裁縫キットの名前はBeröra(触る)です。

ケーススタディのビデオもぜひご覧ください。ノルウェーの真冬の様子も覗けますので…。

余談ですが、ノルウェーの広告エージェンシーであるSMFBは、IKEAスウェーデンを16年間担当しているForsman & Bodenforsとパートナー関係にあるため、FBというイニシャルがエージェンシー名に使われています。

Forsman & Bodenforsの手掛けたIKEAスウェーデン作品は、以前子守唄ベッドキャンペーンをご紹介しましたので、ご興味あればぜひご覧下さい。

F&Bの作品は、温もりを感じられるものばかりで、とても気に入っています。