もくじ
ヘムネコとムーミンのつながり?
今回は9月に大阪万博公園で開催される「北欧の音楽ピクニック2012」の応援企画第2弾!
ピクニック北欧ショップに出店される HEM & NEKO のメインデザイナーHEM(ヘム)さんに取材に行ってきました!
早速ついていけないヘムネコワールド
待ち合わせ場所に到着した所「今日はこんな感じでお願いします」と言われて戸惑いました。
あ、怪し過ぎる・・・。
それでも独特の世界観で、コアなファン層を増やしているとのことなので、色々とお伺いしてみました!
(インタビュー開始直前、次々と現れたヘムネコ達。なんとも可愛らしい!)
ー早速ですが HEM & NEKO とは一体何なのでしょうか?
ヘム: 10才になるまでに1つもウソをつかなかった子には見えるネコ科を中心とした妖精の総称です。決してネコに執着している訳ではありません。
ーどのように誕生したのですか?
ヘム: 小学生の頃に夜、眠れなくなりまして・・・(笑)夜眠れないので好きだった動物の落書きを夜な夜な描き始めたのがきっかけです。高校生の頃に就労ビザというものを知り、高校卒業後、カナダへ行きました。そこでMartinという画家と知り合い、何枚か落書きを見せたのですが、その中でNEKOをヤケに誉められたので、そのまま調子に乗って今に至ります。
ーカナダに行かれていたのですね。その後、北欧とはどのようにつながったのですか?
ヘム: 家の近くの喫茶店でスケッチブックに落書きしてたんです。そしたら「いいね、フィンランドみたい!」って声を掛けてくれた人がいて「なんやねん、この人・・・」って思ってたら、渡部 翠(わたなべ みどり)さんというムーミンの翻訳などをされている方で(汗)
ームーミンの翻訳をされている渡部さんに偶然声を掛けられたのですか?!
ヘム: そうなんです。しかも超ご近所さんで(笑)、おかずをくれたり、飲みに連れて行ってくれたり、かわいがって頂きました。当時、自分は北欧の「ほ」の字も知らなかったんですけど、いろいろ翠さんの話を聞いている内に興味がわいて、その後、北欧が徐々に普及していって周りにも「北欧!」って言われ始めて「じゃあ北欧で」という感じです(笑)。
(見た目以上に真面目なトーンで語ってくれたヘムさん)
ーなるほど。ところでなぜヘムネコには目が4つあるのですか?
ヘム: 顔についている目は簡単に言うと、表面的な部分を見ている目ですね。お腹についている目は本質を見ている目です。真髄を見つめているというか、”真実の目”です。
ーなぜお腹の目の方が大きいのですか?
ヘム: 「本当はどうなんだろう?」って、ヒトでもモノでもそうですけど、冷静に見ている目の方が大きいと思うんです。見た目も言葉も器用な人ほど、つくろえたりするじゃないですか。でも「本質はどうかな?」っていう。。。
ーなるほど。
ヘム: ネコってよく見ているし、勘も鋭い気がします(たまに鈍感なのもいるけど)。
ーヘムネコ達、ユニークなシルエットですよね。
ヘム: くねくねが好きなんです。で、描いてると自然にこんなんになりますね。
ーコンセプトはズバリなんでしょうか?
ヘム: “シンプル&ユニーク”です。
最近、政治家しかり、企業しかりなんですが「たくさんの人に伝えなければならないことなのに、何でわざわざ難しく言うんだろう?もっと簡単に説明できるはずなのに・・・」って思うことがよくあるんです。お役所の書類一つをとってもそうですけど、もっとわかりやすく簡潔に記載して欲しいですよね。色々とそうせざるを得ない大人の事情もあるんでしょうけど。
まぁ自分もインテリぶって難しい言葉を使いたくなるとき、ありますけどね(笑)。とにかく、コンセプトはシンプルであるということと、欲を言えばユニークであって欲しいと思っています。
(ずっと見ていてもなぜか飽きないヘムネコの表情にファンが多いのも納得)
ー現在、一般販売を行っていないのはなぜですか?
ヘム: ヘムネコはイベントなどの出展時のみ販売しているレアアイテムなんです。というよりも、今は販売が中心ではなく、頭に住んでいる奇妙な子達がドンドコドンドコ産まれてくるので、表に出してあげようという感じです。
ー産まれてくるから描いていく。とてもシンプルですね。
ヘム: 逆に、それしかできないんです(笑)。自分はちょっと変な生物を描くことくらいしか出来ません。それでも「こんなんいいんじゃない?」「こんなんできますけど?」という方がいらっしゃれば、希望に添えるかどうかは別としてお気軽にご連絡下さい。
ーでは最後に9月の北欧音楽ピクニックに来られる方へメッセージをお願いします!
ヘム: 北欧に興味がない方でも素敵な音楽が聴けたり、美味しい物がたくさんあるので楽しめると思います。時間があまったら冷やかしでもいいので、HEM & NEKO のブースにもよってみて下さい。商品があまりないので、たくさん来られても困るのですが・・・
(同行したデンマーク人トリーネに熱く語るHEMさん)
インタビューを終えて
最初はどうなることかと心配でしたが、話をお伺いしていくうちにとても熱い想いを持ったデザイナーの方だということがわかりました。
また、デザインをすることを「落書き」と呼ばれるのが印象的でした。
「シンプルでユニーク」というコンセプトは、先日インタビューさせて頂いた北欧雑貨のお店TIGER COPENHAGEN(タイガーコペンハーゲン)の社長さんも語られていた、まさに「北欧スタイル」ですね。
北欧の音楽ピクニックでは全9種類のヘムネコ達の販売準備を進めているとのことです!
HEM & NEKO
ウェブサイト:http://hemneko.com/
連絡はこちらから:info@hemneko.com