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デンマーク語ってスウェーデン語と似てますか?
僕が片言のスウェーデン語を話すと「え、デンマーク語ってスウェーデン語と似ているんですか?」と、よく質問を頂きます。
デンマーク語とノルウェー語は「ライティング」が、スウェーデン語とノルウェー語は「スピーキング」がそれぞれ似ているのですが、デンマーク語やスウェーデン語のネイティブはどの様に感じているのでしょうか?
デンマーク人はスウェーデン語もOK?
これからこの記事内ではデンマーク語、スウェーデン語、ノルウェー語をまとめて「北欧語」と呼びます(実際これら3つの言葉はフィンランド語やアイスランド語と比べるとよく似ています)。
何気なくデンマーク、スウェーデンの友人にお互いの言語がわかるかどうかを聞いてみると、こんな答えが返ってきました。
デンマーク人:「スウェーデン語?うーん、わからないことも多いかなぁ。お互いに理解出来ないときは英語で話すよ。コペンハーゲン出身のデンマーク人ならスウェーデン語を理解しやすいかもしれないね。」
スウェーデン人:「デンマーク語?なんだかモゴモゴ言ってて全然わからないわ。デンマーク人はスウェーデン語をわかってる感じだけど、スウェーデン人はデンマーク語がわからないんじゃないかしら。」
※理解度にはかなり個人差があり、これはあくまで一例です。
スウェーデン語やノルウェー語はリズミカルで可愛らしい反面、デンマーク語はたしかにモゴモゴしゃべっているように聞こえます。
「北欧の若者はお互いを理解できない」
どうやら実際にデンマーク、スウェーデン、ノルウェーの若者達が、それぞれの母国語で話をすると、お互いを理解できなくなってきているようです。
元オスロ大学の言語学者Arne Torpさんによると「デンマーク人がスウェーデン語、ノルウェー語を一番理解出来ないし、スウェーデン人、ノルウェー人がデンマーク語を一番理解出来ない」そうです。
ちなみに北欧語の理解力が一番高いのはなんとフェロー諸島の若者たちでした!え、フェロー諸島ってどこかわからないって?
この機会にぜひ北欧諸国の位置を覚えましょう笑
スカンジナビア半島にはスウェーデンとノルウェーがあり、東にフィンランド、南にデンマークがあって、西にはフェロー諸島、アイスランド、そしてグリーンランドと続きます。
ちなみにフェロー諸島はグリーンランドと同じくデンマークの自治領です。
北欧語がお互いにわかる方がよい理由?
デンマーク、スウェーデン、ノルウェーはそれぞれ小さな国なので、北欧語の理解がスムーズに出来れば、例えばお互いの大学で交換留学を行うことや、一つの北欧市場として機能出来るというメリットがあります。
いわゆる「グローバル化」が進む中で「北欧語」という共通言語が発達していないのは、それだけ北欧諸国間に違いがあるということです。
「じゃあ何が違うの?」と聞かれると、今の僕の知識では、言語・食事・国民性・デザインなど切り口によってある程度は説明出来ても、うまく一言では説明出来ません。
ただ、デンマーク、スウェーデン、ノルウェーがそれぞれの言語を保ちつつ、お互いに問題なくコミュニケーションが出来る状態が続けば、他のどこの国とよりも協力し合って、お互いの国の良さを活かせるでしょう。