スウェーデンのコーヒーブランドであるゲバリア(Gevalia)が、スターバックスに対して挑発的なCMをアメリカで流しちゃっているようです。
コーヒーを普段よく飲むアメリカ人に対して独自調査を実施したところ、なんと6割の人が「スターバックスよりもゲバリアを好む」という結果が出たとのこと。その結果を用いて、ゲバリアはこんな比較広告を作ってしまいました:
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解説:
スターバックスのコーヒーを買おうとした女性に対し、ゲバリアの試飲を薦めるヨーハン:「コーヒー好きの人は、スターバックスよりもゲバリアを好んでいますよ。」
気が変わって、ゲバリアを買うことにする女性。
気が変わって、ゲバリアを買うことにする女性。
一応スウェーデン人という設定になっているこのヨーハンという人物ですが、実際にはアメリカ人俳優だそうです。しかも英語の発音がスウェーデン人っぽくなくて、なんだか若干不自然。笑 でもコミカルな演出で楽しいですね。
ここまで堂々と比較広告を作れちゃうあたりが、さすがアメリカです。
せっかくの機会なので、ゲバリアについてもう少し調べてみました!(Wikipediaですが)
ゲバリアは本社がイェーヴラ(Gävle)というところにあるのですが、この地名をラテン語にするとゲバリア(Gevalia)となるそうです。よってブランド名は地名から来ていました(今まで知りませんでした!)。
なお、ゲバリアは、スウェーデンやデンマーク、バルト諸国、そしてアメリカで売られているそうです。北欧ではスーパーマーケットで取り扱われるのが主流ですが、アメリカでは超高級ブランドであり、もともと通信販売からスタートしたとのこと。ちなみにスウェーデン王室御用達のコーヒー焙煎業者でもあったそうです。
私がスウェーデンに住んでいた頃たまにゲバリアを買っていましたが、スウェーデンでは「超高級ブランド」というポジショニングはされておらず、もっと身近な存在でした(少なくとも学生だった私にとっては)。もしゲバリアが「超高級ブランド」としてアメリカでちゃんと定着していて、本当に売れているのであれば、うまくブランドポジショニングしましたね!
ちなみにスウェーデンのゲバリアロゴ(上)とアメリカのゲバリアロゴ(下)を比較してみると、どちらが「超高級ブランド」なのかは一目瞭然ですね:
ところでゲバリア、日本では売っているのでしょうか?今まで見たことない気がするのですが…コーヒー好きのスウェーデン人お墨付きであれば、話題になりそうですよね!もしかすると、スターバックスよりも人気になるかも!?
参考: Swedish coffee beats Starbucks in US test – The Local 3/30/2013