ヒュゲリなインタビュー

お伝えします!陶芸を通じて経験できた私のデンマークワーホリ生活(後編)

スウェーデンの家/お伝えします!陶芸を通じて経験できた私のデンマークワーホリ生活(後編)

もくじ

ワーキングホリデーでデンマークに来たはずが!

こんにちは、マルコです。前回の記事に続いて、今回はひょんなことからスウェーデンに渡る事になったお話です。デンマークとは違ったスウェーデンでの生活の様子と、そこで気づいたことをお伝えします。

2012年11月にデンマークで開催されたクラフトマーケットへの参加を終えた後、日用品から陶芸の制作に必要な道具、そして今までつくった作品を、デンマークの郵便局からスウェーデンに発送し、大量の荷物を抱えながらフェリーで5時間ほどかけてスウェーデンに渡りました。

私がスウェーデンで滞在した場所は、第二都市ヨーテボリから約1時間ほどの場所にあるフェヴデ(Skövde)という町から、さらに車で30分ほどの山の中にあるボッカフェーデ(Bockaskede)です。私はそこに住んでいる陶芸家のグニラ(Gunilla)さんのスタジオでお世話になりました。グニラさんとはデンマークの陶芸スタジオで出会ったスウェーデン人アーティストの紹介で知り合うことが出来ました。

同じ「北欧」なのにこんなに違うなんて!

スウェーデンに引っ越しする前は漠然と、スウェーデン語やスウェーデンの生活はデンマークと似ているだろうと思っていました。デンマークでの滞在から、その国の言葉でコミュニケーションできた方が、よりその国の文化や生活を学べると思っていたので、スウェーデン語を勉強しようと日本からテキストを送ってもらっていました。「スウェーデン語でも会話出来るようになるぞ!」と意気込んでいたのですが・・・

スウェーデン語とデンマーク語はまったく違うんです!!

私の感覚では20%ほどは単語が似ているので理解できる事もありますが、私がスウェーデン語を話すと、どうしてもデンマーク語の発音になってしまい、すぐに挫折しました。ただでさえデンマーク語もろくに話せないのに、スウェーデン語を話し始めてしまうとごっちゃ混ぜになります!!そんな挫折から私のスウェーデン生活が始まりました。

デンマークワーキングホリデー中に滞在したスウェーデン陶芸スタジオ

スウェーデンでの陶芸生活

私はグニラさんのスタジオから300m離れた場所にある一軒家を借りて、1人で住んでいました(この記事の最初の写真に写っている家です)。ご覧頂いてわかるとおり、この家の大きさにびっくり!今まで共同スタジオに住んでいて、いつも誰かと話す事ができたので、始めは静か過ぎてなんだかそわそわしました。

しかも、ボッカフェーデは山の中にある集落なので「町」ではありません。バス停も1キロ離れた場所にあって、本数も1日2本ほど。家もその近辺に少し建っているだけで、インターネットはつながっていません。

何もかもが新しい環境での生活でしたが、自分を見つめたり、集中して作品を作るにはいい環境でした。毎日スタジオ(上の写真)に通って制作をして、家の周りを散歩して、自然の中での暮らしを満喫していました。

デンマークワーキングホリデー中に経験したスウェーデンのクリスマス

スウェーデンのクリスマスは日本のお正月?

嬉しかったことに、この年のクリスマスはグニラさんの家族と過ごさせてもらいました。スウェーデンのクリスマス料理は、家庭でもバイキング形式(ブッフェ形式)で食べます。冷たい料理、温かい料理が別々に置かれていて、それを順番に取っていきます。どれもおいしくて、クリスマスの日は一日中食べてしまいお腹がぱんぱんでした。

私にとって、外国で始めて過ごすクリスマスだったので、格別に楽しいクリスマスでした。スウェーデンのクリスマスは、なんとなく日本のお正月みたいな感じがします。

デンマークワーキングホリデー中に行ったスウェーデンでの陶芸作品展示

スウェーデンでも作品の展示会を行いました

スウェーデン滞在が終わりに近づく頃、グニラさんのスタジオにあるギャラリーで、私の作品の展示をさせてもらいました。展示には近所の人や、近くの町からたくさんの方が見に来てくれたので、とても楽しい展示会になりました。

デンマークワーキングホリデー中に行ったスウェーデンの蚤の市

デンマークワーキングホリデーを成功させるためには?

ワーキングホリデーで過ごす1年は、人によって様々な経験ができる1年だと思います。私がデンマーク、スウェーデンで過ごした1年は、幸運な事に陶芸に関わりながら楽しく生活できた1年でした。

金銭的にも余裕がなく、無計画な部分もたくさんありましたが、それでもなんとか無事に滞在を終えることが出来たのは奇跡的です!それが出来たのも、デンマーク人、スウェーデン人、そして日本人の友達がいつも助けてくれ、優しく接してくれたからこそ。実際にデンマークとスウェーデンに暮らしてみて、デザインが特別なものではなく日々の中に溶け込んでいることを肌で感じることが出来ました。

こんなヒュゲリな時間を過ごす事が出来たことに感謝するとともに、この経験を活かしてこれから私が出来ることに取り組んでいこうと準備を進めています。近いうちに「日本にいながらデンマーク・スウェーデンの暮らしを感じられる」、そんなプロジェクトをお披露目出来ると思います。ぜひ楽しみにしていて下さい!