東京はまだまだ真夏のような日々が続いておりますが、スウェーデンではこの時期になると夏の終わりを象徴するザリガニパーティーが行われ、そろそろ秋の始まりです。そんなスウェーデンの代表的な秋の風物詩といえば、キノコ狩り!バスケットと小さなナイフを持って森に出かけて、ひたすらキノコを狩りまくってバスケットを大盛り状態にするのは、なかなか気持ちの良いものです(笑)。
ただ、今回ご紹介したいのはキノコ狩りではありません。スウェーデンには実は、あまり知られていないであろう、秋の「隠れ」風物詩があります。それはなにかというと…
酔っ払ったヘラジカです。
スウェーデンでは毎年秋になると、「酔っ払ったヘラジカが◯◯をした!」という一見意味不明な見出しがニュースになっていたりするんです。これが一体どういうことかといいますと…
この時期になると熟したリンゴはどんどん木から落ちていき、そのまま腐って発酵します。ヘラジカは甘い香りに誘われて、地面に落ちた発酵リンゴを食べまくり…「酔っ払ってしまう」というわけです。
つい先日のニュースでは、ストックホルム郊外に住む男性が、5頭のヘラジカに家の玄関を塞がれてしまい、家の中に入れなくなった、ということで警察に通報したとのこと。どうやら、男性の庭にあるリンゴの木が原因だったそうな…。
そして2年前には、ヘラジカが腐ったリンゴを食べまくったあとに、リンゴの木によじ登ろうとしたらそのまま足が引っかかってしまい抜けられなくなってしまった、という事件もありました。これはスウェーデン国内のみならず、CNNやBBCにも取り上げられてしまうほどの珍ニュースとして大きな話題になったようです。
ちなみに、私が今勉強しているスウェーデン語の教科書にも、「酔っ払ったヘラジカが学校の入り口を塞いでいるため、子どもたちが校内に入れない」というような例文があるくらい、よく頻繁に起きることのようです。笑
みなさんも、秋にスウェーデンを訪れる際は、リンゴの木を見かけたら十分注意してくださいね!
ということで、一風変わったスウェーデンの秋の風物詩のご紹介でした。デンマーク、フィンランド、ノルウェーではどうなんでしょうか?日本人が「え!?なにそれ!」と驚くようなユニークな秋の風物詩をご存知でしたら、ぜひtwitterでご紹介ください☆