ヒュゲリなコラム

遠くて深い国・アイスランド 〜ざっくり知りたい5つのこと編〜

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こんにちは。前回BIRDのアイスランド特集号のトークショーについての記事を書かせて頂きました、明日香です。

私自身が2013年夏にアイスランド旅行をした縁で、トークショーにも参加させていただいたのですが、旅行の計画をするに際して、昨今の北欧ブームの中でもアイスランドについての情報はまだ少ないように感じました。

そこで今回から数回に分けて、私が実際にアイスランドへ旅行した経験から、気になったことやお勧めしたいものなどをご紹介させて頂きたいと思います。

 

もくじ

1.アイスランドってどんな国?

日本で「北欧」と言うと、多くは「フィンランド・スウェーデン・デンマーク・ノルウェー」となっています。「地球の歩き方 北欧版」に収録されているのもこの四カ国。

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しかし実は、「北欧」の定義はあやふやで、本当に狭義に絞ればデンマーク・スウェーデン・ノルウェーの三カ国になります(日本で恐らく一番馴染みのあるフィンランドも除かれてしまうのです!)。

そんな中で、アイスランドも北欧の国に入るというのは、あまり認識されていないように思います(よくアイルランドに間違われたりもして…。)

しかし、アイスランドの起源はノルウェーからの入植者で、20世紀に入って共和国として独立するまでは、長くデンマークの統治下にありました。つまり、れっきとした「北欧の文化を受け継ぐ国」なのです。

 

2. アイスランドってどこにあるの?

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アイスランドの位置は、上記の他の北欧四カ国からは遠く離れた北大西洋上。北欧各国の首都から飛行機で2~3時間のところにあります。何とイギリスよりも更に西です。日本との時差は-9時間(サマータイムは実施無)。つまり日本が夜6時の時、アイスランドは朝の9時です。

火山と氷河が共存し、地熱発電の利用で有名な島国。付近を流れる暖流の影響で、北極圏近くに位置している場所としては比較的温暖な気候だそうです。だからといって寒くないわけではなく…。

私が旅した9月の初旬、悪天候下で最高気温は6℃ほどまで下がりました。晴天でも10℃そこそこなので、「北極圏に近いにしては温暖である」というだけです。たとえば同じ緯度の東シベリアのヤクーツクが冬期-50℃になるのに対し、アイスランドの首都レイキャビクは-10℃程度までにしかならないそうです。

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夏季のベストシーズンは8月(中旬辺りまで)ですが、それでも旅行の際には重ね着できる服を用意していくことをお勧めします。ちなみに、レイキャビク市内の物価は非常に高いので、防寒着の現地調達は中々厳しいです。

他に特徴的なのは、北極に近い国に特有の「白夜」と「極夜」。夏には一日中太陽がほとんど沈まない白夜、逆に冬は太陽が昇らない極夜が続きます。オーロラはこの極夜の時期が最も綺麗なのだとか。私が滞在した9月上旬、日没の平均時間は21時過ぎでした。

 

3. アイスランドへはどうやって行ける?

日本からはほとんど地球の裏側にあたるアイスランドへは、アイスランド航空で行くことができます。

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ただし、上のアイスランド航空のネットワーク写真のように、日本からの直行便はありません(この地図を見て、アイスランドにはアメリカの方が近いということにびっくりしました!)。

成田出発であれば、ロンドンやコペンハーゲン経由という選択肢もあるのですが、
関空出発の場合はフィンエアーを利用してヘルシンキ経由という経路のみとなるようです。ヘルシンキでアイスランド航空にトランジットすることになります。

ただし、ヘルシンキ→アイスランド・ケプラヴィーク国際空港便は毎日発着しているわけではないようなので注意が必要です。ヘルシンキ経由での所用時間は、搭乗前手続・トランジットの待ち時間も含めて約18時間でした。

気になる費用ですが、夏季のシーズンを少し外れた9月初旬でも、日本から往復で15万円弱でした。8月に行こうとすると、もう少し上乗せになる可能性もあります。

 

4. アイスランドで何をしよう?

それだけのお金を払っていくのだから、できる限り、無駄なくアイスランドを満喫したいと思うもの。しかし、「地球の歩き方」にはアイスランド情報が載っていない・・・。最近はアイスランド単独での旅行ガイドも刊行されていますが、まだまだ数は少ない。

そうなると、英語を使える方ならば、現地のツアーに申し込んで、見どころを現地スタッフのガイド付きで案内してもらうのが一番かなと思います。

私が今回利用したのは、アイスランド航空のホームページから申し込めるヴァイキング社のツアーでした。

この会社はどうやらレイキャビク界隈では最も大きな(もしかしたら唯一かもしれません)ツアー会社のようで、サービスに落ち度もなく、ガイドもしっかりしていて、ツアーで回りたい方にはお勧めです。日本で申し込めば、日本人スタッフが手続きしてくれるため、現地で申し込むよりスムーズかと思います。

様々な種類のツアーが用意されていて目移りしてしまいますが、アイスランドでレイキャビクを起点に観光をするのなら、観光名所として外せないのは、

  1. ブルーラグーン(世界最大の露天風呂)
  2. ゴールデンサークル(地球の割れ目などを観光できます)
  3. レイキャビク市内
  4. ホエール/パフィン(アイスランドの野鳥)ウォッチング

辺りかと思います。この4つは3日あれば十分回ることができます。

 

5.最後に:ちょっと覚えておきたいこと

アイスランドへ旅行するにあたり、あと3点ほど覚えておいた方がいいかも…と思うことがあります。

・お金のこと。
アイスランドはEU非加盟国であるためユーロは導入しておらず、独自通貨アイスランドクローナを使っています。かなりマイナーな通貨なので、日本で両替をするのは中々難しいのではないかと思います。

アイスランドのケプラヴィーク国際空港では、ユーロ、ノルウェークローナなどからの両替を行っていましたので、そういった通貨を持っていくのも手かもしれません(確か日本円には対応していなかったと思います)。

私は空港でATMを使ってお金を引き出そうとしたら、機械が軒並み作動せずに冷や汗をかきました…。

・お水のこと。
飲み水は蛇口の水を飲めますので心配ありませんが、シャワーから出るお湯は全て硫黄の臭いがしますので、その点注意が必要です。

・現地の物価のこと。
上記でも少し触れましたが、レイキャヴィク市内は本当に物価が高く、食事を取るのも中々骨が折れます(サブウェイやピザ屋など、ファストフード系に走ってしまうことになりかねない)。

レイキャヴィク郊外に大型ショッピングセンターがあり、そこは少し安めであるようですが、車を運転しないと行けない場所にあるため、やはり現地での防寒着調達は大事になります。日本からしっかり準備をしていきましょう。

以上、今回はアイスランド全体の紹介でした。次回以降、実際に参加したツアーで見たアイスランドを紹介して行こうと思います。