名古屋でくつろぐ本格北欧カフェTRUNK Coffeeに行ってきた

名古屋駅から4つ隣の高岳駅に、2014年8月にオープンしたカフェTRUNK Coffeeさんに行ってきました。完成前からかなり注目していたにも関わらず、今日まで来店できなかったことが悔しい・・・

店名『TRUNK』の由来は、元々旅行代理店に勤めており、旅好きなふたりの創業者によってオープンされたということに由来しているのだそう。

また、上の写真でも紹介している「TRUNK」の印象的なロゴは、コペンハーゲン在住のデンマーク人デザイナーによって制作されたもの。シンプルでありつつ、ドリップされるコーヒーが描き込まれており、お店の雰囲気にベストマッチですね！

メニュー

コーヒーは、ホットならエスプレッソ（400円/300円※）やカフェラテ（600円/500円※）、カフェモカ（700円/600円※）。アイスはアイスラテ（600円）など。その他北欧紅茶（600円）や、オーガニックのソフトドリンクも提供されています。　※「/」の左がダブル、右がシングルの値段です。

各種サンドイッチ（550円〜600円）や、クッキー（200円）などの軽食があるほか、ライブレットとバター、エッグ、オレンジジュースがセットになったブレックファーストセット（460円）もあります。名古屋の喫茶店では“モーニング”というメニューがあり、朝は食パンとゆで卵をコーヒーと一緒に食べるのが一般的ですが、その文化を理解して寄り添いつつ、食パンをライ麦パンに替え、ゆで卵はエッグカップに入れるなど、名古屋文化に北欧の文化をうまく織り込んでいます。

アルコールも提供されていて、ワイン（800円）やデンマークのビール（1,200円）がいただけます。

今回僕は、食後にお店を訪問したため、エスプレッソのダブルをいただきました。味は以前、東京の渋谷にあるフグレン・トウキョウさんでいただいたエスプレッソと似ていて、酸味があってちょっと酸っぱい、浅挽きされたコーヒー独特のものでした。普通のエスプレッソとは違うんです。

フグレンを思い出す味には実は理由があって、CEOの鈴木さんはデンマーク（バリスタ世界チャンピオンを多数排出している国です）で1年半バリスタをされた後、日本帰国後にフグレンに勤め、最終的に現在、名古屋でTRUNKをオープンされたという経歴をお持ちなんです。焙煎方法や抽出方法はすべて、鈴木さんがデンマークでバリスタをされていたときにやっていた方法をとられているとのことなので、同じく本格派なフグレンの味とも近いんですね。なかなかほかのお店では飲めない味なので、僕はとてもお気に入りです。

ビンテージインテリアに囲まれた店内

壁一面に並んだビンテージのソファ。この珍しいレイアウトについて鈴木さんにお話を伺ったところ、これは来店したお客さんの間にコミュニケーションが生まれてほしいと願って工夫されているレイアウトなのだとか。一般的に、カフェのテーブルやソファは、来店したお客さんグループがそのグループだけで座れるように、テーブルを囲むようにしていくつかのソファを並べることが多いと思いますが、横一列だとたまたま隣に座った方とお友達になれたりするかもしれませんよね。

あと、ソファが詰め詰めに並べられていない分、ゆったり座れてリラックス出来るのもよかったです。まさにフィーカのためのカフェで、ヒュッゲな時間を過ごすことが出来る、ヒュゲリニュース読者向きのカフェだと思います！

すべて個人で輸入してきたというインテリアも、どれも居心地の良い空間を演出してくれています。ノルウェーデザインのソファやスウェーデンデザインの照明、デンマークで鈴木さんの友人宅のガレージに埋もれていた黒電話など、どれもいい味出してます。

カフェで政治を語るのが、本格北欧流？

さて、鈴木さんによると、デンマークのカフェでのお客さんの会話には、くだらない話の合間に政治や国の将来に関する話題が普通に出てくるのだそうです。ちょうど先日ご紹介したスウェーデンの選挙についての記事では、選挙の投票率が85.8パーセントだったことをご紹介しましたが、つまりデンマークやスウェーデンではカフェでも友人と政治について議論するくらい、国民が政治参加に積極的だということだし、逆に国民にとって、カフェがそのような議論をする場として認識されているということなんだと思います。

北欧のカフェで実際にバリスタをされていた方が始めたカフェということで、ノルウェーに本店のあるフグレントウキョウさんと同様に、かなり本格派な北欧カフェだと感じました。「“北欧風”のカフェじゃなく、コペンハーゲンの街角にあってコペンっ子が普通に通うようなカフェに日本で行ってみたい！」という方にはぜひおすすめします！