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IKEAは買い物だけ?いいえ、学びの場でもあるんです!

2017年もそろそろ終わりですね。スウェーデンとノルウェーは、ノーベル授賞式で盛り上がっていましたが、同じ週、オスロでは他の授賞式も執り行われていました。

ingvar kamprad
(写真:IKEA|Foreningen Norden Norge

今月4日、北欧連盟(Foreningen Norden)は、2017年北欧言語賞をIKEAとその創設者イングヴァル・カンプラード(Ingvar Kamprad)に授与すると発表しました。
北欧言語賞とは、北欧語の相互理解を高めることに貢献した人や組織等に与えられる賞で、昨年はノルウェーの大人気ドラマ『SKAM』が受賞しました。

もくじ

世界中で北欧語と北欧文化への目を開かせた

北欧語の単語や表現、文化を世界に広めることに貢献したことが、今回のIKEAの授賞理由です。
店内のレストランではスカンディナヴィア料理が提供され、壁には”Tack”(スウェーデン語で「ありがとう」)や”Hej då”(スウェーデン語で「さようなら」)と書かれています。
ほとんどの商品の名前は、北欧語の単語や地名になっており、商品が英語ではなくても人々を魅了できることを示しました。
現在、世界中に400店舗以上あり、IKEAのカタログは聖書よりも多く存在するだろうと言われています。

IKEAの成功は北欧文化のおかげ?

カンプラード氏は、受賞について以下のようにコメントしています。

「このような重要な賞を授与していただき、北欧連盟に感謝します。IKEAでは、ユニークなスカンディナヴィアの文化やスカンディナヴィア的価値観を市場に出すことをいつも重要視してきました。これは我々の戦略の核であり、今日の我が社―グローバルに成功した家具小売会社―を作り上げています。生涯、私はディスレクシア(識字障害)に苦労してきたので、おそらく他の人よりも言葉の重要さをよく理解しているでしょう」

日本のIKEAでも、先日の記事で紹介したクリスマススター等の商品、またザリガニパーティールシア祭等のイベントを通じて北欧文化に触れることができます。買い物だけでなく、北欧言語や文化を学ぶ場所としても訪れたいですね。

参考:Nordisk språkpris til Ikea|VG

Nordens språkpris til Kamprad og IKEA|Foreningen Norden Norge