ブラジルでおこなわれたサッカーワールドカップが閉幕し、約ひと月がたちました。ワールドカップではフィールド上で繰り広げられる世界最高のプレーの数々に、世界中が熱狂しましたね。しかし実は、注目を浴びていたのは選手だけではなかったのです。
画像:2014 FIFA World Cup Brazil™ Referees – ERIKSSON Jonas – FIFA.com
彼の名はヨーナス・エリクソン(Jonas Eriksson)。今回のワールドカップで審判を務めたスウェーデン人です。1974年生まれの40歳で、身長は194センチ。1994年から国内リーグの審判員としてキャリアを積み始め、2002年から国際審判員としても笛を吹いてきました。
ワールドカップで審判を務めるのは今回が初めてだったのですが、そんな彼が注目を浴びたわけ。それは、彼が超大金持ちだったからなのです!
もともと投資業界に通じていたヨーナスさんは、ある企業の共同設立者でもありました。7年前にその企業の株の15%を売却し、1億1千万ドルの大金を手にしました。ものすごい金額ですよね。そして2011年以降はサッカーの審判一本でやっていこうと決めたようです。あるインタビューで彼はこう言っています。
「お金が何かを変えるということはありません。私にとって、これからも笛を吹き続けるということがいちばん重要なんです。これまでビジネスマンとしてすばらしい人生を送ってこられましたが、2011年からはプロの審判員としてこの身を捧げてきましたし、これからもそのつもりです」
一般に、サッカーの審判は1試合(90分)で20km近く走るといわれていますから、とても生半可な気持ちでは務まりませんよね。そして、世界中から厳選されるワールドカップの審判員として、今大会は3試合で主審、2試合で第4審判を務めました。
これからはスポーツの試合でも、選手だけでなく審判にも少し注目してみませんか?そして、お金に惑わされずに自分の志を貫く姿勢も、ぜひ見習いたいですね!
参考:
2014 FIFA World Cup Brazil™ Referees – ERIKSSON Jonas – FIFA.com