ノルウェー人は、自然が大好き。土日は働かずヒッタ(hytta)という山小屋にこもり、出てきません。非日常の生活を2日間しっかり満喫し、月曜日からまた仕事を再開します。毎週ヒッタに行く人も少なくありません。
ノルウェー人は小さい頃から山登りをします。そのレベルも半端ではありません。以前、私が“真横が崖っぷち”という山を登った際、手すりを使いながら登っていく私の横を、6歳の女の子は手すりなしですいすい登っていっていました。
そんな彼らにとって、自然を大切にする事はとても重要な事です。
そこで、今回ノルウェーはどんな環境配慮をしているのか取り上げてみます。
- 街中に自転車
- 街中にゴミ箱
- バス、電車などの公共交通機関の電子化
- 空き缶1つが1Krに大変身!
夏場は特に、たくさんの人が自転車移動をします。冬場も、雪が積もっていなければ、防寒装備をして、自転車通学/通勤する人もいます。
街中には30〜50メートル間隔にゴミ箱が設置されています。そしてノルウェー国民は、リサイクルもしっかりします。回収場もたくさん設置されており、大きい回収BOXの中に、瓶や紙類を投げ入れるだけでOK。あとは、業者が回収にやってきてくれます。
日本でもIC化が進んでいますが、一番の魅力的な理由として時間短縮が挙げられると思います。一方ノルウェーでは、時間短縮よりも資源節約という点が魅力的だと思われているようです。
国鉄エヌエスベー(NSB)の社員に聞いてみた所…チケットを買う事は、資源の無駄=環境によくないとして、値段が1番高く設定されていると言っていました。また、現金の受け渡しを無くす事でお金のミスも減るし、時間も短縮できるので一石二鳥だそうです。
例)バス:バス内で、購入→50Kr
携帯のアプリを使って購入→37.00 Kr
ICカード→27.80 Kr (25% OFF)
ノルウェーのスーパーで缶入りの商品を買う時には、商品代に空き缶代が含まれています。そして、飲み終わったあとのペットボトルや空き缶をスーパー指定の回収所に持っていくと、レシートを発行してくれます。
発行されたレシートをレジに持っていくと、そのときのお買い物の合計額から回収された空き缶に以前、余計に支払っていた分のお金を差し引いて、会計をしてくれます(お金を最初から取って、リサイクルを推進する)。半強制的ではありますが、とても良いアイディアだと思います!
ノルウェー人は、自国の壮大な自然や、それが身近にある生活に誇りをもっています。常に自然を感じ、それを失いたくないと思っている人が多いとのでしょう。その国民性が、1人1人の環境保護に対する意識の高さに繋がっているのかなと思います。