画像:Danskere cykler 1,45 km om dagen – politiken.dk
自転車大国といえば中国。と思いきや、実はヨーロッパの国々だということを知っていましたか?
自転車産業振興協会のデータによると、人口100人当たりの保有台数で比較した場合、第1位はオランダ、第2位はドイツ、そして第3位にデンマーク、次いでノルウェー、スウェーデンと北欧諸国が続きます(ちなみに日本は第6位で、中国はなんと第17位という結果でした!)。
デンマークが世界第3位の自転車大国なんて、ちょっと意外ではないでしょうか?
そんな中、デンマークの新聞「Polotiken紙」で面白い調査結果を発見しました。デンマーク人は1日平均1.45Kmも自転車に乗っているというのです!
日本の平均が約0.42Kmなので、約3.5倍は長く走っていることになります。
学生時代の留学経験を思い出しながら、デンマークで自転車が普及している理由を考えてみました。
①平坦な地形
(写真:Old Man Gilbert)
第1位のオランダ同様、デンマークはとっても平坦な土地。デンマークで一番高いところが標高147mの丘ですから、山に囲まれ坂道の多い日本より断然自転車に乗りやすいです。
②高い自動車税
デンマークでは1台あたり自動車税が180%に設定されており、自動車購入が容易ではありません。そのため自転車利用が活発なのです。
③整備された自転車利用環境
(写真:ブナの中庭で「自転車の乗りやすい町づくり」より)
デンマークでは自転車専用レーンが発達し、自転車運転ルールもきっちり守られています。
さらに、健康面での効果も注目されていることから自転車施策を推進する考えが政府や市民の間でさらに広がっているようです。
しかし、実はデンマークで誰もが自転車を利用しているかといえば、そうでもないのです。
交通分担率の57%は自動車で、自転車は実は17%。
コペンハーゲンの様な大都市では自転車利用はまだ多いですが、第2の都市オーフスでは25%も利用率が下がります。
人口1000人未満の町では平均走行距離がわずか700m!
そして、寒ーい冬になると、さすがのデンマーク人も自転車利用率が40%も下がってしまうみたいです。
冬の自転車はやはり辛いですもんね。。
では、デンマークはいつか自転車大国の座を降りてしまうのか!?
いえいえ。
昨年、デンマークでは2025年には通勤・通学への自転車利用率を50%にあげるという目標が立てられました。
まだまだデンマークの自転車政策には注目です!!
デンマークの自転車事情、少しはおわかりいただけたでしょうか??
最後になりますが、旅行者にオススメのデンマーク自転車情報をお伝えします!
デンマークを訪れても自転車に乗るのは簡単!
なぜならコペンハーゲン市内のあちこちに観光用無料自転車が設置されているのです!
今は自転車タクシーなるものもあるそうです♪
ぜひ、デンマークを訪れた際には利用してみてくださいね!