ヒュゲリなコラム

北欧風のお好み焼き?スウェーデンの家庭料理ラグムンクの作り方

北欧の伝統的な料理や、北欧で好んで食べられている料理をご紹介。

今回はスウェーデンの家庭でよく食べられている料理、ラグムンク(Raggmunk)です。

もくじ

ラグムンクとは?

ラグムンクは小麦粉、牛乳、卵、そしてすりおろしたジャガイモをホットケーキのように焼いて作る、スウェーデンのウステルユートランド地方を代表する料理です。

普通は焼いたベーコンとリンゴンべリージャム(コケモモのジャム)が添えられます。英語では「ポテトパンケーキ」と呼ばれ、似た料理がイギリスや中央ヨーロッパ、東ヨーロッパ、ユダヤ料理にも見られるそう。

また、「ラグムンク」という言葉自体は1904年頃に登場した言葉で、特別古いものではないのだとか。

「ラグ」は「サクサク」、「ムンク」は「ムンクパンナ(フライパンの一種で数個の穴が開いているもの)」という意味です。

スウェーデンでは、品揃えのよい店では加工されたラグムンクミックス(素)を買えることもあります。それだけ現地では一般的なんですね!

材料

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  • じゃがいも 400g
  • 厚切りベーコン 100g
  • 小麦粉(薄力粉) 大さじ2.5くらい
  • 牛乳 150ml
  • 卵 1個
  • 塩 少々
  • バター ひとかけ

作り方

Recipe_Raggmunk11
  1. じゃがいもは皮を剥いてから全てすりおろす(千切りor みじん切りでもOK)。
  2. 小麦粉と塩、牛乳をボールに入れ、よく混ぜる。
  3. 卵を加えてさらに混ぜる。
  4. じゃがいもを加える。
  5. フライパンにバターを溶かし、ベーコンの両面をこんがりと焼く。
  6. ベーコンの上から④を流し込み、焼く。
  7. 焼き色がついたらひっくり返し、反対側もしっかり焼く。
  8. 裏面にも焼き色がついたら、お皿に盛って完成。
  9. リンゴンベリージャムを添えるのが、スウェーデン流!

※ポイント:ちょっと焦がしめくらいのイメージで焼いた方がカリッとして美味しいです。

実際に作ってみました

Recipe_Raggmunk09
今回はじゃがいもをみじん切りにして作ってみたのですが、見た目はお好み焼きのように、味はハッシュドポテト風に仕上がりました。

その後、別の機会にすりおろして作ってみた時には、見た目も味も食感も、いよいよお好み焼きのようでした。

みじん切り、すりおろしのいずれにしても、じゃがいもとベーコンの相性が抜群で、これをおかずにすれば何杯でもご飯が食べられそうです。

本来、塩漬けにされたベーコン(Stekfläsk)を使いますが、普通の厚切りベーコンで代用できます。

家に常備していることが多い食材だと思いますので、何を作ろうか迷った時にでも一度作ってみてください。

それでは、スウェーデン料理ラグムンクでヒュゲリなひとときを。