北欧現地ニュース

やっぱり消費税25%は不満?デンマークでの世論調査結果が話題に

デンマーク人の87%が果物や野菜といった「健康のために必要な食料品」にかかる消費税が低くなることを望んでいることが、世論調査機関Norstatの調査により明らかになりました(調査は2014年7月に1,005名のデンマーク人を対象にインターネット上で実施)。

Vegetables

高福祉を支えるには高負担がつきもの。デンマークの消費税は25%ですが、EU28ヵ国中で唯一「消費税が一律」の国でもあります(新聞だけは例外的に消費税0%)。お隣の北欧国家スウェーデンも消費税は基本的に25%ですが、食料品などは12%、書籍や交通機関などは6%というように、品目によって税率を分けて設定しています。

ちなみに6割以上のデンマーク人が電化製品や洋服・おもちゃといった商品に対しては、消費税25%を維持すべきだと考えているようです。なお、この調査結果に対して専門家は「どの食料品が健康によいのかを定義するのは難しい」「健康に良い食料品が安くなることで、かえって体に良くない嗜好品を買ってしまう危険性もある」などとしています。

参考:
Flertal af danskere ønsker sig lavere moms på frugt og grønt | Nyheder | DR

12 procents moms | Skatteverket
6 procents moms | Skatteverket
Danskerne vil have sundere moms – Politiken.dk
Eksperter: Definition står i vejen for lavere moms på det sunde | Nyheder | DR