国内北欧トピックス

切り絵のファンタジア。北欧の日常と空想世界への誘い

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10月22日から11月3日まで、玉川髙島屋S・Cにて「切り絵作家アグネータ・フロックの世界展」が開催されています。
今回は初めての東京での開催です。
アグネータさんのギャラリー・トークも含め、会場の様子をちょっぴりご紹介致します。

もくじ

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「私は、お庭でりんごの木に囲まれながら、たまに一角獣とお話するんです」と話すアグネータさんの自由な発想から生まれる切り絵たち。温もりの感じられる作品を見ていると、自然と笑顔になってしまいます。
アグネータさんのご自宅にはバラと9本のりんごの木があるそうで、数々の作品で目を惹くバラの花を見ることができます。

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アグネータさんの思い描く想像の世界は作品に写され、それらにはスウェーデンをはじめヨーロッパの伝統や考え方が溢れています。北欧好きの方には、気付きとときめきの連続ではないでしょうか。

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また、幼い頃をエチオピアやタイで過ごした経験のあるアグネータさんは、北欧の柔らかな雰囲気の芯を保ちつつ、アフリカや東南アジアのエキゾチックなモチーフもその感性で切り抜きます。

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更に神話や詩、なんと日本の和歌の世界までもがメインストーリーとされているんです。
身近なモチーフから異文化の情緒まで切り絵にしてしまうアグネータさん、その表現力に脱帽です。

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こちらはテキスタイル作品。羊毛のカーディングから染色まで、糸を作る全工程をアグネータさん自身が行なっているとのこと。納得できる色の糸が出来上がってから、水彩画で作品の下絵を描くそうです。ちなみにヨーロッパにある材料では濃いブルーを出すことが難しいため、アグネータさんはアジアの藍を使用されているそうです!

1枚の白い紙の上で自由に動くハサミ。
何もなかった空間から生き物や物語が生まれ表情を持っていく様子は、見事!のひとことです。

アグネータさんの作品の世界から、今度は私たちが自身の自由な空想の世界に思考を浮かべてみませんか?
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【Information】
「北欧から届いたファンタジー 切り絵作家 アグネータ・フロックの世界展」
開催期間: 2016年10月22日(土)~2016年11月3日(木)
開催時間: 10時~20時(※入場は閉場の30分前まで/最終日は18時閉場)
会場 玉川髙島屋S・C 西館1階 アレーナホール
入場料: 一般700円、中学生・高校生500円(小学生以下は無料))
※「障害者手帳」をご提示いただいたご本人様ならびにご同伴者1名様まで入場料無料とさせていただきます。