子どもたちから愛され続けているアニメーションや3D映画。日本のアニメも世界的に有名です。
しかし、この結果はいったい誰が予想できたでしょうか。
6月24日のニュースで、デンマークの教育省が全国の学生を対象に、学習環境についてのアンケートを行なったことが発表されました。
デンマーク国内の高等教育機関に通う生徒が、授業のレベルや周りの生徒の活発さ、教師との打ち解けやすさなどの12項目を、1から5でランク付けする方式です。
そんな中、一番満足度が高かったのは、なんとアニメーションスクールでした!
しかも、平均評価4.59というなかなかの高得点です。ほかには科学や音楽セラピーが学べる学校などもランクインしていました。
(写真:DR)
もくじ
生徒の満足度が高い理由は?
今回注目したいのは、ヴィボー・ザ・アニメーションワークショップ(Viborg The Animation Workshop)という学校が提供しているプログラムです。
学び方はさまざまで、短期のワークショップから、3年半~4年でアニメーション制作に関わるさまざまな専門技術をつけられる学士コースまで。
学士コースのひとつであるキャラクターアニメーションを専攻するシモーネ・スコースタド(Simone Skorstad)さんは、
この学校の満足度が高い理由として生徒と講師の両方のモチベーションが高いことを指摘しています。
「周りの人のモチベーションが高いから、自分ももっと頑張って、よりいい作品づくりができるんです」と彼女は語りました。切磋琢磨できる環境ということですね!
(写真:Visual HF | The Animation Workshop)
ほかにも、この学校はそれぞれの授業を生徒が評価するシステムが設けられており、すぐに学校側が改善するところに力を入れています。生徒のニーズに合った授業をする努力が続けられていることも、満足度が高い理由のひとつでしょう。
アニメーションスクールの教育メソッド
驚くべきことに、この学校で教えているのは、外部から来ているゲスト講師がほとんどでした!
(イラスト:Animated Learning Lab | The Animation Workshop )
ワークショップでは、生徒たちがより多くの知識をつけられるように、さまざまな人が授業を担当しています。
たとえばアニメーションの制作会社で働く人たちや、業界に関連するコンサルタントなど。
プロから生の声が聞けるというメリットは大きいですよね。
ただアニメーションを制作する技術だけでなく、そのあと実際に働いている人の話や、業界の最新情報などを学べることも含めて、学習環境が良いと評価されたのでしょう。
それにしても、まさかデンマークでこんなにアニメーション制作が盛んだとは、筆者も知りませんでした。
こちらのリンクから、生徒が制作したショートフィルムが見られます。
ぜひチェックしてみてくださいね!
参考:Animationsskolen tilbyder Danmarks bedste studiemiljø | DR.DK