3月16日のオープンまで、一か月を切ったムーミンバレーパーク。ファンの方はすでにご存知かもしれませんが、埼玉県飯能にある施設「メッツァヴィレッジ」内に建設される、完全ムーミンなテーマパークです。
あと1週間を待ちきれない北欧ヒュゲリニュースは、開演前のものすごく忙しいこの時期に、広報担当の方にインタビューをさせていただきました。
ムーミンバレーパーク開園直前のホットな情報を、お楽しみください!
ムーミンの魅力を知ってもらう入口として
ムーミンバレーパークには、物語と関わりのある様々な施設がありますが、採用する施設や物語はどのように選んだのですか?
「ムーミンバレーパーク」は4つのエリアに分かれています。
まずエントランスエリアは、原作であるムーミンの物語が描かれた“本”のゲートをくぐりぬけ、この先に待つムーミンの物語の世界に期待を膨らませながらムーミン谷へと向かう「はじまりの入り江」です。
そして、メインエリアであるムーミン谷。ムーミンバレーパークのシンボルとなる「ムーミン屋敷」に、ムーミンや仲間たちと出会えるエンマの劇場など、ムーミンの物語に入りこんだような景観を楽しんでいただけます。
その隣には、ムーミン原作者のトーベ・ヤンソンの想いや作品に触れていただける「コケムス」という展示施設をご用意いたしました。
こちらには約8mのムーミン谷のジオラマが展示されています。
最後に、おさびし山エリア。ここにはお子様たちに元気よく遊んでいただけるツリーハウスや、森から湖へ空中散歩ができるジップラインなど、宮沢湖の豊かな自然を感じていただけるエリアになります。
1970年代、90年代にアニメのムーミンを観ていた人は、アニメでムーミンのエピソードを知っているかもしれませんが、キャラクターは知っているけれど、お話を知らない方も多いんです。
だから、ムーミンのキャラクターぐらいしか知らない人でも、ムーミンの魅力を知ってもらう入口として、このパークを楽しんでもらえたらと考えています。
そこで、パーク内では、原作の小説や絵本に描かれた世界を再現することに特に力を入れています。
たとえばムーミン屋敷内に使われている家具やコーヒーカップひとつとっても、本国フィンランドから買い付けたものもあったりして、こだわりがとても強いんです。
ファンの方はもちろん、ムーミンのことを知らない方でも「ムーミンってこんなところに住んでたんだ!」という発見や感動をしてもらえると思います。
ムーミンバレーパークをつくるにあたって、本家フィンランドのムーミンワールドはお手本にされましたか?
もちろんムーミンワールドはインスパイアしています。
ただ今回は、本国のライセンス会社から、「現地のムーミンワールドと同じものを作るのではなく、新しいムーミンの世界を作ってほしい」と、お話がありました。
そこで、いかにムーミンの世界を壊さず忠実に再現して、熱心なファンの方にも初心者の方にも楽しんでもらえる場所をつくるか、ということに専念しました。
おお!ということは、フィンランドの人も、ムーミンバレーパークを新鮮な気持ちで楽しむことができるということですね?笑
そうかもしれないですね(笑)
ムーミンバレーパーク内で、特にオススメのスポットはどこですか?
初心者の方でも一気にムーミンの魅力に引き込まれるという点でいうと、ひとつめに「コケムス」というミュージアム施設は、とてもおもしろいです。
ここでは作者トーベ・ヤンソンのことを知りつつ、自然とムーミンの絵本や小説の世界に入り込んでいけるような仕掛けになっています。
その仕掛けは、詳しく種明かしすることはできませんが、たとえばセンシング機能を使って、人の動きに反応するような仕掛けが、施設内の色々なところにあります。
「コケムス」は、ただ歩いて見る展示ではなく、ムーミンの世界をしっかり体験できるミュージアム施設になっています。
「エンマの劇場」という屋外劇場スペースも楽しいですよ。
ここではムーミンの物語に出てくるキャラクターたちが、30分ほどのショーを行なうのですが、大人子ども関係なく、本物のキャラクターに会えるのって、とってもテンションが上がるんです!
せっかくこのパークに来ていただいたからには、ぜひムーミンたちに会いに行ってほしいですね。
このように、パーク内のどの施設も、ムーミンのことを知らない人でも、長年のファンでも、色々な角度から楽しめるようになっています。
「エンマの劇場」や「水浴び小屋」など、開放的で気持ちのいい空間…。秋冬は少し寒いのでは?笑
そうですね(笑)ただ私たちは、冬の寒さというか、その時々の四季を感じていただくのも、北欧をテーマにした空間をつくる上で欠かせない要素だと考えています。
というのも、このパークは宮沢湖につくられているのですが、ほとんど自然に手を加えていません。
宮沢湖だから、このムーミンの物語の世界観を作り上げることができたとも言えます。
世界観を作り上げるために、ゼロからその空間を作り上げるテーマパークが多いなか、これはけっこう珍しいことなんです。
ですので、自然空間そのままのムーミンバレーパークを、季節の移り変わりとともに楽しんでいただきたいです。
「ムーミンが好きすぎて、ここで働きたい!」ということもできるのでしょうか?
もちろんです!はじめは契約社員でも、きちんと正社員にステップアップできるような制度も用意しています。
というのも、このパークづくりは飯能の地方創生プロジェクトの一環でもあり、雇用を生み出していくことも大切なんです。
また飯能市のみなさんとの取り組みも多く進めています。
たとえば地元の小学校のみなさんに、ムーミンバレーパークのエントランスに飾られるウェルカムアートを作っていただきました。
3月16日のオープン時にも飾られているので、そのあたりにも注目してみてください。
将来、このワークショップに関わった子ども達の中から、パークで働いてくれる子も出てきてくれると嬉しいですよね。
最後に、ムーミンバレーパークという場所を通じて、みなさんにお伝えしたいことはなんでしょうか?
「気を張らずに来てほしいです!」ということですね。
「ムーミンバレーパーク」も「メッツァ」も、「日常の延長にある上質な空間」になっていると思います。
テーマパークだ!と意気込まず、気軽にフラッと立ち寄れる場所としてムーミンバレーパークを選んでいただきたいです。
もちろん、非日常の体験でストレス発散!もウェルカムです。
自然と一体となったこの場所に、気楽に癒されに来てもらえると嬉しいなと思います。
いかがでしたか?お読みいただいたように、ムーミンファンも、ファンではない人も関係なく楽しめるムーミンバレーパーク。
ぜひご家族やお友だちとお誘いあわせのうえ、出かけてみてください。みなさんの来園レポ、お待ちしております!