コロナウィルスにより、様々な分野で、それまでの常識が覆されてから早9ヶ月。
実質的に会えない、同じ空間を共有できないという中で、デジタルを活用したコラボレーションが、今まで以上に普通になりつつある。
これは、音楽家たちの間でも同様。
有料ストリーミングコンサートや、Zoomを通した音楽レッスンなど、様々な試みが進められている。
フィンランドと日本、7,550kmの距離を経て活動するデュオ「ウニケコ」も、コロナに影響を受けたグループの一つ。
「ウニケコ」は、フィンランド語で「寝ぼすけ」という意味。
フィンランドを拠点としているバイオリニスト藤田有希さんと、日本を拠点とするピアニスト安保美希さんの2人からなるデュオだ。
2012年、ヘルシンキのシベリウスアカデミー在学中に知り合った2人は、音楽を通じて意気投合。
活動拠点が離れてからも、親しい友人として付き合いを続けているが、コロナウィルスの発生で、お互いを訪ねる事も制限された。
そんな中、「人との関わりや繋がりを感じることが難しい世の中だからこそ、北欧の静かな冬を感じられるギフトを届けたい」という想いから、デジタルコラボレーションによるアルバムを制作。
遠く離れ、空間共有ができない中での演奏は容易ではなかったが、音量や音色、音質など、綿密な打ち合わせを重ねて完成した12曲からなるアルバムをデジタル配信している。
12曲は、フィンランド、スウェーデン、ノルウェーの3ヶ国の伝統的な民謡やクラシック音楽からなり、北欧のヒュゲリな雰囲気を感じられる選曲となっている。
今回のアルバムがデュオの初リリースとなるが、今後の活動も視野に入れている。
フィンランドと日本の二国間の行き来が可能になったら、フィンランドの教会でのレコーディングを実現させたいとのことだ。
ウニケコの最新情報はこちらから
デジタル配信
「北欧からの贈りもの」(全12曲)
※iTunes / Spotify / LINE MUSIC / amazon music 他