ヒュゲリなコラム

4年の沈黙から復活。CEOの最新アルバムは、まさにパンドラの箱

スウェーデンファンのみなさまお待たせしました!音楽特集最後はスウェーデンのアーティストのご紹介です。

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画像:CEO『WONDERLAND』インタビュー | ロック&クラブ・ウェブマガジン:iLOUD

春先のある日、某大手CDショップにて一際目を引くジャケットのアルバムに目を奪われ手に取ってみると、「スウェーデンの至宝」と書かれていたのでした。偶然の出会いに嬉しくなりその場で試聴してみるともう、やられました(笑)

アーティスト名はシー・イー・オー(CEO)。シー・イー・オーは2009年までスウェーデンのヨーテボリを拠点に活動していたポップ・デュオ、ザ・タフ・アライアンス(The Tough Alliance)の元メンバー、エーリク・バリルンド(Eric Berglund)によるソロ・プロジェクトで、自身主宰のレーベルを立ち上げたりもしています。各メディアから高評価を獲得したデビュー・アルバム『White Magic』のリリース以来目立った活動もなく沈黙を守り続けていた彼が、3/5にニューアルバム『WONDERLAND』を日本でリリースしました。制作にじっくりと時間をかけ、音楽的探究を極めた本作は約4年間の沈黙期間によって次作への不安を募らせていたファンをいい意味で驚かせたようです。

それでは最新作アルバム『WONDERLAND』よりリードトラック「WHOREHOUSE」のMVをどうぞ。

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とても現実離れした(私は初めて彼のサウンドを聴いた時、“マジカルポップ”という言葉が自然と思い浮かびました)キャッチーなサウンドと独特のアート世界が広がる映像が印象に残ります。彼にとって、WONDERLANDとはどんなものなのでしょうか?ウェブメディアiLOUDでのインタビュー記事の中で語っている彼の答えが、とても素敵だなと思ったので紹介します。

__今作のアルバム・タイトルを“ワンダーランド”にした理由や、このアルバム・タイトルに込めた意味合いについても教えてください。

「“ワンダーランド”とは、現実とぶつかる場所なんだ。頭の中にしかないイリュージョンとか、自分と人生のあるべき形がある場所ではない。“ワンダーランド”は、いつでも、どこでもあるんだよ。夢らしき場所から抜け出して、現実と向き合うことが大事さ。“ワンダーランド”では、全てが大丈夫なんだ。このアルバムは、そんな“ワンダーランド”にたどり着くまでの旅なんだよ」

引用:CEO『WONDERLAND』インタビュー | ロック&クラブ・ウェブマガジン:iLOUD

ところで、この曲は「まるでパンドラの箱を開けてしまったような気分だ」(And I felt like I opened Pandora’s Box)というセリフから始まりますが、このアルバム自体がファンからしたらパンドラの箱のように感じられるのではないかなと、2曲目の「HARIKIRI」と聴いた時に感じました。リード曲とはまたガラッと雰囲気が変わって本アルバムの奥行の深さを感じるかと思います。

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参考:
CEO / Whorehouse | Spincoaster(スピンコースター)
CEO『WONDERLAND』インタビュー | ロック&クラブ・ウェブマガジン:iLOUD