初日、二日目とオーロラに全く恵まれず、あっという間に三日目に突入。
【12月31日】
二日目の夜の時点で、「もうこのままオーロラ見れずに帰ることになるのかなぁ。」…と諦めムードになっていた私たち。けれども大晦日の朝は気持良く晴れてくれました!
…しかし喜びもつかの間。「遠くに見えるの、あれ霧じゃない?」と思った約30分後には、ホテルの周り全体が霧に包まれ、山も湖も何も見えなくなってしまいました。
こんな状態のアビスコにずっといても仕方ないので、ドライブでナルヴィクというノルウェーの街までドライブすることになりました。片道1時間コースでしたが、前半はずーっと霧の状態が続いていて、景色を楽しめる状況ではありませんでした…。しかし国境を越えてノルウェーに入ったあたりから、霧が晴れてきて、大自然を堪能!
もしレンタカーがあるのであれば、アビスコ⇔ナルヴィクのドライブコースはおすすめです。ノルウェーのフィヨルドまでエンジョイできちゃうので、とってもお得!
アビスコに戻ってみると、霧の状態はまだ続いていました…。もう気にしたって仕方ない。前日同様に、気を取り直してディナー!今夜は大晦日なので、ちょこっと特別なコースが用意されていました。
(イワナをチリ・ライム・レモングラス・コリアンダーで味付け)
New Year’s Eveにとっても相応しいディナーで、大満足でした。ちなみにこの時も相席だったのですが、今度はスイス人のご夫婦。私が日本人だということを知ると旦那さんが、「実は僕、マイエンフェルト出身なんだよ。」と一言。最初はよく意味がわからなかったのですが、なんとマイエンフェルトというのは、「アルプスの少女ハイジ」の舞台となった町なんだそうです!それを、日本人の私に教えてくれた理由はただ一つ:
毎年たくさんの日本人観光客が、この町を訪れるから。
そして、ディナーの時の私のように、みんなカメラを構えて、ハイジの世界に入り込んで写真を取りまくっているそうですよ。人口たったの2000人程度の町らしいですが、そこに毎年日本人が訪れる、という光景がちょっと面白いですよね。しかし、日本人ってなんでこんなにミーハーで写真大好きなんでしょうか?知りたいです。未だに謎です。
ディナーは無事楽しく終わり、あとは3度目のオーロラチャレンジに挑むのみ!!天気予報では曇りだったにもかかわらず、見事に晴れてくれたので、これはチャンス!
夜の10時過ぎに、ホテル近くにあるトルネ湖まで、一眼レフと三脚を担いで歩きました。湖に着くと、もうすでに10人くらいがオーロラ観測のためにスタンバっていました。
私たちも凍った湖に降りて、この旅で初めて(!)三脚を立ててカメラをセット。友人から借りた一眼レフだったので使い方がよくわからず、近くにいたベテランっぽいおじさんに助けをもらってなんとかセッティング完了。(けれども最後の最後で気づいたのですが、ピントがちゃんと合っていませんでした…。その辺は大目に見てください)
とりあえず試しに月とか星の写真を撮ってみよう!と思って撮ったのがこちら:
月と星の試し撮りも終わったところで、今度はオーロラの出る北の方向にカメラを向けてみました。雲がうっすら見えるけど、オーロラらしきものは見えないなぁ。と思いつつ、また練習ということで写真を撮ってみたところ…
「あれ、なぜか雲が緑っぽく写ってるよ?え、これって…まさか!?ぎゃ〜〜〜オーロラだ〜〜〜!!!」
この夜は、オーロラの活動が弱かったため、帯状(ちょっと虹っぽい)のものしか見えませんでした。出ていた時間は恐らく30分程度。肉眼では雲にしか見えなかったのですが、一眼レフで撮るとハッキリと緑に写っていますよね!
年越しの直前にふと現れたオーロラだったのですが、本当に感動しました。初日と二日目にあんなに落ち込んでたのに、そんなことは一瞬にして忘れ去られました。0時をまわると、遠くのほうでキレイな打ち上げ花火!
アビスコ最後の夜、しかも大晦日に、念願のオーロラ観測に成功!(ちょっとブレてるけど)
ということでここまでがアビスコ編でした。お付き合いくださった皆さんありがとうございます。でも実は、まだ旅日記は続きます。
キルナで過ごした残りの二泊を、キルナ編として二回に分けてお送りします!引き続きお付き合い願います!